急性副鼻腔炎患者166人を対象に、対症療法へのアモキシシリンの増分効果を無作為化対照試験で検証。 ..
2022年2月に、新型コロナウイルスの治療薬として開発され、国内で初めて緊急承認が適用された薬です。酵素の働きを抑制してウイルスの増殖を抑える働きがあります。
アモキシシリンカプセル250mg「NP」」の用法用量や効能・効果 ..
元々、エボラ出血熱の治療薬として開発されていた薬です。ゲノムに作用し、ウイルスの複製を阻害する効果があります。そのため体内に入り込んだ新型コロナウイルスの増殖を抑える効果があるとされています。
炎症や免疫機能に関わるサイトカイン(※1)の免疫活性化シグナル伝達において、重要な役割を果たすJAKを阻害します。これにより、免疫反応の過剰な活性化を抑制する効果があります。
アモキシシリンカプセル250mg「トーワ」」の用法用量や効能・効果 ..
コロナによる肺炎患者の回復までの期間を5日短縮する効果が報告されています。また、軽症者の入院や死亡リスクを抑制することがいくつかの研究から示唆されています。3日間の点滴で投与します。
ニルマトレルビル・リトナビルは、それぞれの役割と相互作用によってコロナ治療薬としての効果を発揮します。
アモキシシリン(サワシリン・パセトシン)1回500㎎を1日3回内服5~7日間が第1 ..
コロナ治療薬としては、重症患者の治療薬として2020年7月、早い段階で承認されています。酸素吸入や人工呼吸器をつけるような重症感染症の方であれば、有害な炎症反応の抑制・予防効果が期待できます。
ソトロビマブは、体内で新型コロナウイルスに結合して細胞へのウイルスの侵入を防ぎます。それにより、悪化を阻止する効果が期待できます。
[PDF] 自宅療養者に対する新型コロナウイルス感染症診療 ..
抗菌薬の使用は新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)を含むウイルスに対し、効果のない治療法であることは自明である。そこで、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のSharon V Tsay氏らは新型コロナ外来の高齢者に対する抗菌薬の処方状況を調査した。その結果、メディケア被保険者の新型コロナ外来患者の30%に抗菌薬が処方されており、そのうち50.7%がアジスロマイシンであったことも明らかになった。JAMA誌オンライン版2022年4月8日号にリサーチレターとして掲載された。
本研究は医療保険メディケアののイベントファイルを使用し、新型コロナ外来患者の診察とそれに関連して抗菌薬を処方された65歳以上の被保険者を特定。また、年齢、性別、人種、処方場所ごとに、抗菌薬を「処方された」または「処方されなかった」新型コロナ感染した被保険者の分布を比較するために、カイ二乗検定を行った。
主な結果は以下のとおり。
・2020年4月~2021年4月の期間、116万9,120例が外来受診し、そのうち34万6,204例(29.6%)に抗菌薬が処方されていた。処方量は月ごとに異なり、新型コロナが感染拡大した2020~21年の冬にはその処方割合は高くなった(範囲:17.5%[2020年5月]~33.3%[2020年10月])。
・処方は病院の救急外来が最も高く(33.9%)、次に遠隔診療(28.4%)、Urgent care(25.8%)、診療所(23.9%)と続いた。
・最も頻繁に処方された抗菌薬はアジスロマイシン(50.7%)であり、次にドキシサイクリン(13.0%)、アモキシシリン(9.4%)、レボフロキサシン(6.7%)だった。
・アジスロマイシンの処方割合が最も高かったのはUrgent care(60.1%)で、遠隔医療(55.7%)、診療所(51.5%)、病院の救急外来(47.4%)と続いた。
・年齢、性別、処方場所にも違いが観察された。
・非ヒスパニック系白人患者には、ほかの人種および民族グループ(アメリカインディアン/アラスカ先住民24.1%、アジア/太平洋諸島人26.5%、黒人またはアフリカ系アメリカ人23.2%、ヒスパニック系28.8%)よりも頻繁に新型コロナに対して抗菌薬が処方されていた(30.6%)。
なお、研究者らは「新型コロナ治療にアジスロマイシンの利点は示されていないうえ、抗菌薬の耐性に影響を及ぼす。また、本研究は米国全人口やメディケア処方薬の適用範囲ではない65歳以上の集団を代表するものではないかもしれないが、外来患者での抗菌薬の処方を適正化し、高齢者集団における新型コロナのようなウイルス感染症に対する不要な抗菌薬の使用を回避することの重要性を強調する」としている。
今回は、日本において承認されている10種類の新型コロナウイルス感染症の治療薬の種類や目的、効果などについて解説していきます。
厚生労働省では,令和6年5月8日にアモキシシリン水和物含有製剤(以下,「本剤」という。 ..
新型コロナウイルス感染症の治療薬は複数あり、それぞれで効果や対象となる方が異なります。また治療薬によっては使用禁忌となる方や併用禁忌の薬もあるため注意が必要です。
*3 既存治療で効果不十分な多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎.
抗生剤は抗生物質や抗菌薬とも呼ばれ、その名の通り”細菌を”退治するための薬です。
つまり抗生剤は、細菌性の感染症に対してのみ治療効果があり、ウイルスには一切無効です。
そのためウイルス性の感染症を疑う場合には、医師は抗生剤の処方をしません。
つまり、コロナウイルスを疑う人に抗生剤が処方されることはほとんどありません。
多くはありませんが、抗ウイルス薬というウイルスに効く薬もあり、インフルエンザやコロナウイルスなど治療薬がある場合には、抗生剤ではなく抗ウイルス薬が使用されます。
アモキシシリンカプセル250mg「トーワ」(一般名:アモキシシリン250mgカプセル) ..
細菌は生物なので繁殖するたびに変異(進化)し続けています。細菌感染に対してある抗生剤が使用された場合、細菌側としてはその薬剤に対して細菌自身が自分や子孫を守ろうとその薬剤が効かなくなるように変異が起こります。繰り返し同じ抗生剤を中途半端に投与し続けた結果、様々な抗生剤に対して抵抗性を獲得してしまった悪性細菌のことを薬剤耐性菌と呼びます。
しかし,実地臨床においては,基礎疾患などがあり感染症の速やかな改善や重篤化への対応が必要とされ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を含むウイルス感染症には、抗菌薬が無効であるにもかかわらず、抗菌薬が処方されている実態が報告されている。ただし、抗菌薬処方に関連する医師や患者の特徴については明らかになっていない。そこで、東京大学大学院医学系研究科の宮脇 敦士氏らは、本邦の一般開業医を対象としたデータベース(Japan Medical Data Survey:JAMDAS)を用いて、COVID-19の外来受診データを分析した。その結果、本邦の新型コロナのプライマリケアにおいて、抗菌薬の処方は少数の診療所に集中していた。また、60歳以上の医師は抗菌薬の処方が多かった。本研究結果は、JAMA Network Open誌2023年7月25日号のリサーチレターで報告された。
2020年4月1日~2023年2月28日の期間において、継続観察された843診療所の新型コロナの外来受診データ(JAMDAS)を分析し、抗菌薬処方の傾向について検討した。ロジスティック回帰モデル(月と都道府県で調整)を用いて、患者特性(性、年齢、合併症の有無)や医師特性(性、年齢)と抗菌薬処方の関連を調べた。なお、抗菌薬の処方が適切である可能性のある疾患の診断を有する患者の受診データは除外した。
JAMDASを用いて新型コロナの抗菌薬処方の傾向について検討した主な結果は以下のとおり。
・COVID-19患者52万8,676例(年齢中央値33歳[四分位範囲:15~49]、女性51.6%)のうち、4万7,329例(9.0%)に抗菌薬が処方された。
・新型コロナで最も多く処方された抗菌薬は、クラリスロマイシン(25.1%)であった。次いで、セフカペン(19.9%)、セフジトレン(10.2%)、レボフロキサシン(9.9%)、アモキシシリン(9.4%)の順に多かった。
・新型コロナの抗菌薬処方絶対数の上位10%の診療所で、全体の処方数の85.2%を占めていた。
・新型コロナの抗菌薬処方絶対数の上位10%の診療所における抗菌薬の平均処方率が29.0%であったのに対し、残りの90%の診療所における抗菌薬の平均処方率は1.9%であった。
・医師が新型コロナに抗菌薬を処方する割合は、44歳以下の医師と比較して、60歳以上の医師で高かった(調整オッズ比[aOR]:2.38、95%信頼区間[CI]:1.19~4.47、p=0.03)。医師の性別によって、抗菌薬の処方に違いはなかった。
・新型コロナ患者が抗菌薬を処方される割合は、18歳未満の患者と比較して、18~39歳(aOR:1.69、95%CI:1.37~2.09、p<0.001)および40~64歳(aOR:1.36、95%CI:1.11~1.66、p=0.01)の患者で高かった。
・併存疾患のない新型コロナ患者と比較して、併存疾患を有する患者は抗菌薬を処方される割合が高かった(aOR:1.48、95%CI:1.09~2.00、p=0.03)。
本研究結果について、著者らは「本研究の限界として、患者の重症度など、未測定の交絡因子の影響を十分に考慮できないこと、JAMDASに含まれない診療所などへの一般化可能性には限界があることなどが挙げられる」としたうえで、「本研究結果は、抗菌薬の適正使用促進の取り組みに役立つ可能性がある」とまとめた。