ジャディアンス10mgの薬価は、1錠あたり188.90円です。



SGLT2阻害薬は、腎臓から尿糖をだす薬のため、腎機能(eGFR)が悪くなると、効果は減少しそうです。

実際にはどうなのでしょうか?



HbA1cの改善作用は、腎機能(eGFR)が低下することで減少します。

しかし、

糖尿病性腎症で腎機能が悪い方にも、保険適応がある人には、投与した方が良いのかもしれませんね。




ジャディアンスを含むSGLT2阻害薬に、脱毛の副作用は認められていません。


海外からの報告では、特定のSGLT2阻害薬には心血管イベントのリスクを抑制する効果が報告されています。

心血管疾患のある2型糖尿病患者に対して、ジャディアンスを投与した群では、全死亡、心血管疾患による死亡率が低く、心不全による入院の抑制に効果があったことが報告されています。




どの薬でも認められるアレルギーや肝障害などを除くと、SGLT2阻害薬は、尿糖が増えて、細菌や真菌の増えやすい環境が整うため、膀胱や性器感染症が増えます。

排尿時の痛みなどを認めたら、主治医と相談しましょう。

尿糖が増えると、尿量が増えるので、頻尿になります。

夜間にトイレに行くことも多くなりますので、転倒リスクの高い高齢者は注意しましょう。

高度の糖質制限をしつつ、SGLT2阻害薬をのむと、糖分が著しく不足し、高度の代謝異常をきたす恐れがあります。

SGLT2阻害薬は、1型糖尿病患者でも安全に使用できる可能性が示唆されていますが、ケトアシドーシスに注意すべきです。

また、ほかのSGLT2阻害薬もは開発されていないのが現状です。


特定のSGLT2阻害薬には、腎保護作用があることが報告されています。

下図は、2型糖尿病のアジア人の患者にジャディアンスを投与して、経時的に腎機能が悪化するかを見たデータです。


縦軸:腎機能(eGFR)
横軸:経過時間(週)




また、糖尿病性腎症のアルブミン尿の進展抑制にも効果があることが報告されています。

糖尿病性腎臓病をもつ患者さんには、SGLT2阻害薬は良さそうですね。




SGLT2阻害薬を飲むと、血圧低下作用があることが報告されています。



血圧の低下するメカニズムは完全に解明されていませんが、一つの機序として、ナトリウムの利尿作用によると考えられます。

ジャディアンス錠10mg(一般名:エンパグリフロジン錠)の薬効分類・副作用・添付文書・薬価 ..

市販されていないのは、SGLT2阻害薬が「医療用医薬品」に該当するためです。


SGLT2阻害薬には、体重減少作用があることが報告されています。



(プラセボ群では平均 68.6kgから、0.8kg(約1%)の体重減少を認めました。)




縦軸:HbA1c変化(%)
ジャディアンス 左 10mg 右 25mg
BMI:左:やせ 中:普通 右:肥満


体重が減少した際に気になるのは、体重が減ったのは、筋肉が減ったのか、脂肪が減ったのかです。

ルセフィ(ルセオグリフロジン)を、日本人2型糖尿病患者さんに、52週間にわたり投与して、体重推移や脂肪量などの変化を検討した研究の結果は次のようになりました。

体重は 平均78.6kgから、3.1kg減少しました。

次の図は、体脂肪量と除脂肪体重の時間経過をみたものです。




除脂肪体重は、有意差はありませんが、若干減る傾向が認められます。

体脂肪量は、時間が経つにつれて減少していき、52週後には、約2.5kg減少しています。



体重減少の機序としては、尿中に糖分が漏れて、カロリーのロスが生じることが一因と考えられます。

しかし、尿糖の排泄量が少ない腎機能が悪い人でも、同程度に体重が減る事から、尿糖の排泄量の増加以外の機序もありそうです。



薬価 (内服薬) 2024年 改訂 SGLT2 阻害薬 ジャディアンス フォシーガ カナグル デベルザ スーグラ


SGLT2阻害薬には、血糖を下げる働き以外にも、多様な良い効果があることが報告されています。


SGLT2阻害薬には、食前・食後の一日にわたり血糖値を下げる作用があることが分かりました。

次に、HbA1cの低下作用を見てみましょう。






縦軸:HbA1c変化(%)
ジャディアンス 左 10mg 右 25mg
BMI:左:やせ 中:普通 右:肥満









なお、ジャディアンス10mg の薬価は188.90円です。 図10

なお、SGLT2阻害薬の処方時には、診察代・送料・手数料などがかかります。

ジャディアンスと同様、「ルセフィ」「カナグル」「フォシーガ」などにもダイエット効果が期待できます。 ..


SGLT2阻害薬は、尿中に糖分が漏れることで、血糖が下がる薬です。

尿糖はどの程度漏れたり、血糖値は下がるのでしょうか?

フォシーガ錠10mgの薬価は、264.4円です。 ジェネリック医薬品




そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。



当院で使用しているSGLT2阻害薬は、スーグラ、デベルザ、カナグル、フォシーガ、ジャディアンス、ルセフィです。

ジャディアンスをはじめとする「SGLT2阻害薬」は、ダイエット外来・肥満外来・内科などの病院で処方を受けられます。

SGLT2阻害薬ジャディアンス 処方医の7割 第一選択かどうか未定

ジャディアンスと同様、「ルセフィ」「カナグル」「フォシーガ」などにもダイエット効果が期待できます。

もっと見る · プロモーション系チャネル 24年10月調査 1位フォシーガ、2位ジャディアンス 想起医師数の差は約1500人 ..


薬価は、通常用量だと、1日あたり約200円です。(薬価は、2019年11月時点)

一月あたり、6000円となり、保険3割負担だと、一月 約1800円になります。



SGLT2阻害薬は、多くのメーカーから発売されています。

しかし、すべての薬剤が、全世界で販売されているわけではなく、海外展開が進んでいない薬は、臨床研究が進みません。

PUBMEDという論文の検索サイトで、臨床試験の論文(clinical trial)が、何本、報告されているのか調べると、次のようになります。(2019年11月時点)

フォシーガ5mg 18,000円・ジャディアンス錠10mg ..


日本では、SGLT2阻害薬は、2014年4月から使用されています。

下記は、2019年11月時点で、日本で保険適応のあるSGLT2阻害薬の一覧になります。

作用時間はジャディアンス>フォシーガ、効果はフォシーガ>ジャディアンスです。





この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。



原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。

SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。






上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。

ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?





これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。

結構、多くの糖分が外に出ていきますね。

スーグラ フォシーガ ルセフィ デベルザ カナグル ジャディアンス SGLT2阻害薬 一覧 経口血糖降下薬 糖尿病


SGLT2阻害薬はどうやって効いているのかを説明する前に、腎臓でどうやって尿が作られているかを説明します。

尿の作り方は、次の通りです。

(フォシーガ5mgの薬価:1錠約180円); 診察料など受診費用を加えた総額:約 ..


SGLT2阻害薬は、腎臓で糖分を再吸収しているSGLT2(sodium glucose cotransporter 2 : ナトリウムとグルコースを運ぶ蛋白)の働きを抑える事で、尿から多量の糖分が漏れるようにする経口血糖降下薬です。



尿から糖分が多量に漏れると、血糖値は低下します。

SGLT2阻害薬には、血糖値を下げるだけでなく、様々な良い効果がある事が報告されています。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

2つの薬を併用すると、単体よりも高い体重減少の効果が期待できるのです。

605付表② 2019.12作成(2019年10月以降の薬価記載)


SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。

尿中に糖分(グルコース)が漏れる事により、血糖降下作用を発現します。

血糖の改善だけでなく、体重減少、血圧低下、糖尿病性腎症の保護作用、心血管疾患・心不全リスクの低減作用など、さまざまな多面的効果が報告されています。

副作用としては、性器感染・尿路感染が多く、女性では特に注意が必要です。

肥満を伴う糖尿病患者や心血管疾患・糖尿病性腎症をもつ糖尿病患者さんが良い適応です。




エンパグリフロジン錠 英語:empagliflozin ; 販売名 / 薬価

SGLT2阻害薬の解説 - 作用機序、副作用、薬の一覧、心不全・腎保護・体重減少などの多面的効果まで

【製】日本ベーリンガーインゲルハイム; 【販】日本ベーリンガーインゲルハイム

糖尿病治療薬の市場は世界的に拡大しています。米IQVIAによると、22年は1465億ドル(約2兆1000億円)で前年比15.9%増でした。売上高上位20製品には、ノボノルディスクのGLP-1受容体作動薬「オゼンピック」が4位(79.1%増)、ジャディアンスが7位(45.3%増)、フォシーガが14位(57.6%増)と、3製品がランクインしています。

フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

ジャディアンスとは、腎臓で分泌される「SGLT2(エスジーエルティーツー)」と呼ばれる物質の働きを阻害する薬です。