前医では、それらを見いだせないまま気管支喘息や咳喘息を疑っていたようでした。 ..


マイコプラズマに有効な抗菌薬で治療します。第一選択としてマクロライド系抗菌薬、主に3日内服して一週間効果のあるジスロマック(アジスロマイシン)という抗菌薬を使います。同じマクロライド系抗菌薬のクラリス(クラリスロマイシン)は近年耐性化が指摘されていますが、効いているようであれば続けます。治療はマイコプラズマの咳症状がなくなるまでです。多くの場合、1週間または2週間で治ります。マクロライド系抗菌薬の腸管への作用でお腹が緩くなることがしばしばあるので整腸剤と一緒に使います。マクロライド系抗菌薬が使えない場合、効かない場合、テトラサイクリン系抗菌薬のミノマイシン(ミノサイクリン)、ニューキノロン系抗菌薬を使う場合もあります。


ジスロマック その他の抗菌薬 去痰剤(各種湿性咳嗽) ビソルボン(粘液溶解薬 ..

遷延性、慢性咳そうは、一部が典型的喘息へ移行する咳喘息を含み、しつこく続く咳は日常生活に支障をきたすため軽視できない。

百日咳菌やマイコプラズマ肺炎など乾いた咳をきたす感染症があります。

疑わしい場合はマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシンやジスロマック)を併用します。

咳喘息が疑われる場合、以下のような薬を使用することがあります:

じんましんや花粉症を持っている人は咳喘息になりやすく、アレルギーの強さを血液検査で調べることも検討します。

マイコプラズマは咳でうつる感染症です。咳でうつるため、学校での集団感染、オフィスでワンフロアごと集団感染することが多いです。咳だけだからと言って放置すると、社内で感染拡大を起こしてしまうだけでなく、お客さんやお取引先などにもうつしてしまいます。また小さいお子さんがマイコプラズマにかかると重症な呼吸困難を起こしてしまうこともあり、二次感染予防の観点からも適切な検査、適切な治療が重要です。潜伏期間が2~3週間ほどと言われていますので、接触した後すぐに症状が出る訳ではなく、しばらくしてから咳が始まるので注意が必要です。咳が2週間以上続く場合は一度検査を受けましょう。まわりでずっと咳をしていて医療機関に行かない人がいたら受診を奨めましょう。

ジスロマックは慢性咳嗽に有意な効果はないが、喘息患者には効果があるかも。 ..

2.咳の割には喘鳴が著しくない→非定型性肺炎(マイコプラズマ肺炎、レジオネラ肺炎)、過敏性肺臓炎(カビなどによるアレルギー)

鼻がのどに垂れ込むこと(後鼻漏)が原因で起こる咳のことを「上気道咳症候群」といいます。後鼻漏による咳はのどの神経を刺激したり、後鼻漏の気管への流入による刺激が原因で起こると考えられています。またアレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎などのアレルギー疾患は下気道(気管支)との関係が深く、鼻疾患があることで気道が過敏となることも知られています。後鼻漏は「鼻の奥に何か流れる感じ(後鼻漏感)」として自覚されることもありますが、自覚されないこともあります。多くは痰がらみの咳や咳払い感が繰り返されることが特徴で、横(臥床)になると悪化することが特徴です。後鼻漏を引き起こす疾患には以下のようなものがあります。

咳喘息 どんな咳 · 喘息 呼吸音 どんな音 · 喘息の咳の音 オットセイ

小児喘息は特定のアレルゲン(アレルギーのもと、ハウスダスト、食物など)によるものが多く、中学生頃までに一旦治ります。大人の喘息の好発年齢は40歳と言われていて、不特定のストレス(かぜ、暑さ、精神的ストレス)などがきっかけで、気管支粘膜が腫れてきます。じんましんや花粉症の体質の人は気管支粘膜も敏感であり、喘息、咳喘息になりやすいです。

第一選択は吸入ステロイドです。

咳喘息は数年のうちに30%の患者が喘息に移行するため、吸入ステロイドによる維持療法をことが推奨されています。


ジスロマック®)など)やレスピラトリーニューキノロン(一般名:レボフロキサシン(クラビット®)など)などの抗生剤を内服します。 ​

咳はさまざまな疾患の症状として、さらに薬剤の副作用として現れることがあります。しかしながら、咳がなかなか止まらない場合、原因疾患が曖昧なまま漫然と鎮咳薬、抗炎症薬、抗生剤が投与されてしまい、その結果、ときに生命に危険が及ぶような疾患が見逃されることや、咳によって生活の質が著しく低下することがあります。今特集では、長引く咳の原因と対応について、最新情報も含めて、筑波大学医学医療系臨床医学域呼吸器内科教授の檜澤伸之氏に解説していただきます。

受診2週間前に発熱があったので、他クリニックで受診し、抗生剤(ジスロマック)を処方された。 ..

呼吸器疾患の日常診療では、咳はもっとも頻度の高い症状の1つです。咳をもたらす原因は、インフルエンザや感冒、喘息、薬剤の副作用などさまざまです。咳の診療では、その原因を突き止めることが重要になります。治療法は原因によって大きく異なるため、原因を突き止めることができれば、咳の治療はほぼ終わっているといっても過言ではありません。
肺は呼吸によって酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。しかし、私たちが吸っている空気には酸素だけが含まれているわけではありません。いろいろなほこり、たばこ煙や大気汚染物質、かび、細菌やウイルスなど、体や肺にとって有害な異物が数多く含まれています。そのためにそれらの異物から肺を守るシステムが発達しています。その重要なシステムの一つとして咳があります(図1)。

(ジスロマック細粒小児用,ジスロマックカプセル小児用100mg) <適応菌種 ..

気道には繊毛があり、繊毛運動で異物を外に出し、異物を絡め取った粘液が痰となり、咳によって排出されます。咳は本来、感染などによって気道内に貯留した分泌物や吸入された外来異物を気道外に排出させるための生体防御反応なのです。咳が出るメカニズムとしては、気管支の気道壁表層に分布する知覚神経終末(咳受容体)が機械的あるいは化学的に刺激されると、そのインパルスが迷走神経求心路を介して、脳の延髄にある咳中枢に伝達され、咳嗽反射が引き起こされると考えられています。
2012年に発刊された日本呼吸器学会編『咳嗽に関するガイドライン第2版』では、咳はその持続期間により、3週間未満の「急性咳嗽」、3週間以上8週間未満の「遷延性咳嗽」、8週間以上の「慢性咳嗽」に分類されています。急性咳嗽の原因の多くは感冒を含む気道の感染症ですが、咳が続く期間が長くなるほど、感染症以外の原因で咳が出ている可能性が高くなります。したがって、ほかの原因をしっかり見極める必要があります(図2)。
※遷延性=なかなか治らずしつこく続く状態

治療はマイコプラズマに有効な抗生剤マクロライド系(ジスロマック、クラリス ..

健常人呼吸器感染原因病原体の約3分の1を占め珍しい疾患ではありません。終生免疫でなく何回も感染します。マイコプラズマ感染でも①喉のあたりに感染しているのみ②気管支炎③肺炎まで進んでいる場合があり、症状や胸部レントゲンで感染の程度を診断する必要があります。治療はマイコプラズマに有効な抗生剤マクロライド系(ジスロマック、クラリス等)ニューキノロン系(クラビット、オゼックス等)テトラサイクリン系(ミノマイシン)内服と鎮咳剤等投与です。耐性菌(株)もあり内服しても効果が弱ければ早急に抗生剤を変更するべきです。咳が続くようであればその他の検査も必要となりますので早急に呼吸器内科もしくは内科を受診して下さい。

【歩く肺炎】マイコプラズマって、いったいどんな病気? | 医師ブログ

慢性咳嗽の原因はいろいろですが、最初に考えなくてはならないのは命に関わるような病気です。それに加えて、8週間を超えて起こってくるような感染症も見極めが重要です。結核、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、心不全、気管支拡張症などがそれに当たります。
まず胸部X線写真で肺炎や肺がんなどの器質的疾患を除外します。がんはがんの治療、結核は抗結核薬、間質性肺炎はステロイド薬などで治療します。心不全で慢性的に心臓が悪くても咳が出る場合があり、肺に水がたまってくるとゼーゼーヒューヒューといった喘息と似たような喘鳴が出ます。喘息だと思って治療すると心不全がかえって悪化してしまうこともあります。胸部X線写真を撮って、心臓が肥大していれば心不全を疑います。
さらに、呼吸機能検査によって典型的な喘息、COPDや間質性肺炎がないことを確認します。そのうえで、患者さんごとに慢性咳嗽の原因を考えていきます。血液検査も必要で、白血球数とその分画などが調べられます。
咳の治療薬は、原因とは無関係に中枢レベルで咳を抑制する非特異的治療薬である中枢性鎮咳薬と、疾患特異的な治療薬に分けられます(表1)。問題なのは、身体所見や胸部X線写真、呼吸機能検査で異常が見つからずに長期に続く咳の場合、原因疾患が曖昧なまま漫然と中枢性鎮咳薬、抗炎症薬、抗生剤が長期に投与されることです。たとえば、8週間を超えた咳で考えなければならない疾患に咳喘息があります。これは喘鳴や呼吸困難を伴わず慢性の咳だけを症状とする喘息の亜型で、呼吸機能検査をしても異常が認められませんが、吸入ステロイド薬や気管支拡張薬が有効です。一方、日本における多くの報告で咳喘息は慢性咳嗽の原因疾患としてもっとも頻度が高いことから、特に呼吸器疾患の診療が専門でない医師は、8週間を超えている慢性咳嗽に対して胸部X線検査や呼吸機能検査を実施せずに咳喘息と診断し、吸入ステロイド薬を安易に投与してしまうことがあります。実は結核であったような場合には、原疾患の悪化につながる可能性もあります。実際、吸入ステロイドでも咳が一向に改善せず大学病院にこられる患者さんのなかにはこのような患者さんもいらっしゃいます。

ジスロマック」などです)。 ただ「マクロライド系」の抗菌薬は ..

1.喘鳴を伴わない咳が3週間異常持続、聴診上も喘鳴を認めない。

2.気管支拡張薬が有効。

咳ははじめ空咳ですが、だんだん痰がからんできます。頭痛、全身倦怠感、咽頭 ..

当院ではアズマネックス(100μg)を1日3回各2吸入ずつ(計600μg)吸入していただきます。1本60回分ですので10日分になります。咳が少しでも残っているときは、気道の炎症が完治しておりませんので1ヶ月程度継続することをおすすめします。咳そうに関するガイドライン2版では、咳喘息が喘息に移行するのを防ぐため、2年間は吸入を継続することが推奨されています。

咳がひどいカゼの患者さんが増えています。マイコプラズマにも注意

このように、慢性咳嗽でまず除外する必要があるのは、命に関わるような病気と、人に感染させるような病気です。そのうえで、慢性咳嗽の主要な原因となる疾患には、喘息/咳喘息、アトピー咳嗽/非喘息性好酸球性気管支炎、副鼻腔気管支症候群/上気道咳症候群、胃食道逆流症などがあります。また、長引く咳を呈する感染症としては、特に繊毛上皮細胞に感染するマイコプラズマおよび百日咳を考慮します。図3に、長引く咳の原因として多い病気と特徴的な症状を示します。薬剤の副作用として慢性咳嗽が誘発されることもあり、患者さんが長期に使用中の薬剤にも注意が必要です(後述)。

この記事では、マイコプラズマ肺炎の症状、診断方法、治療、予防対策を説明しています。症状の進行が緩やかで、咳や発熱などが特徴です。

百日咳は百日咳菌の感染により長期間咳が続きますが、咳喘息と異なり息を吸うときに独特の狭窄音が聞こえます。咳喘息では吐くときにピューという気管支狭窄音が聞こえます。百日咳の診断は喉をこすって細菌を培養したり、血液検査を2回行う必要があります。子供の百日咳は息を吸う時の音が「犬の遠吠え」様だったり、咳き込んで吐いてしまうなど特徴的であり、血液検査を行わずに診断できますが、成人の場合は症状がはっきりしないため、抗生物質を処方して効果を見ます(診断的治療)。抗生物質が無効の場合は咳喘息と考えます。

咳ぜんそくと診断ステロイド吸入薬処方される 11/29発熱 37度台で強い咳と倦怠感 ..

7月中旬以降、咳がひどく長引く患者さんが多く来院されています。4月ぐらいにも咳がひどい人が多い印象がありましたが、また増えてきているように感じています。結果的に単なるカゼだったという人も多いですが、なかなか良くならないケースの中にマイコプラズマに感染している人もチラホラ増えています。今回は、このような状況についてお伝えし、マイコプラズマ感染症について、また咳がひどい人の治療選択枝について解説いたします。

ただ、保存的治療で良くならない場合やポリープがある場合、耳や咳などの合併症が ..

各菌種の薬剤感受性を参考に抗生剤を選択することになりますが、初期治療において3菌種をカバー出来る抗生剤としては、メイアクト、フロモックスなどのセフェム系抗菌薬とレスピラトリーキノロン系抗菌薬が挙げられます。インフルエンザ桿菌には感受性が不良ですが、オーグメンチン+サワシリンという組み合わせは肺炎球菌、モラキセラに効果があります。ガイドラインを参考に抗生剤を選択する場合、初期治療として推奨されているAMPC高用量や重症例で推奨されているAZM(ジスロマック)は薬剤感受性が不良であり他剤を優先し使用するべきだと考えます。AMPC高用量の代わりに抗生剤を選択するのであればCVA/AMPC高用量(オーグメンチン+サワシリン)を選択するか、セフェム系抗生剤(メイアクト、フロモックス等)を選択することになります。