【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用


ジェネリックとは、新薬(先発医薬品)と同量の有効成分を含み、同等の効果効能が認められた後発医薬品を指します。

プロペシアのジェネリックは、前述の通り「フィナステリド」という名称です。
0.2mgと1mgが販売されていますが、実際には1mgが処方されるケースが多いです。

ジェネリックは、新薬と比較して価格が安いため、6ヶ月以上の長期治療が推奨されるAGA治療では、非常に高いコストメリットが期待できます。

AGA治療薬としてジェネリックのフィナステリドを服用し、新薬と変わらない効果を実感されている方も多いです。


フィナステリド(プロペシア)の効果はいつから? 副作用まで医師が解説

フィナステリドは、1日1回1錠を毎日服用し続けるお薬です。
食事の影響は受けないため、服用タイミングは食後でなくても問題ありません。

ただし、フィナステリドを飲んだ後は、次回の服用まで24時間以上空ける必要があります。
血中濃度を安定させ、飲み忘れを防ぐためにも、飲むタイミングをあらかじめ決めて、毎日同じ時間帯に服用することをおすすめしています。

AGA治療を検討するにあたって「フィナステリド」という治療薬をよく耳にするのではないでしょうか?
本記事では当院の医師がフィナステリドの効果や副作用、服用期間などについて解説いたします。

毎日決まった時間に服用する習慣は、飲み忘れを防ぎます。 朝に服用する習慣がおすすめです。 4-2

フィナステリドには、ヘアサイクルを正常に戻す働きがあります。

ヘアサイクルとは、1本1本の髪の毛が持つ「成長期」→「退行期」→「休止期」というサイクルのことです。

健康な毛根であれば、1回の「成長期」は2〜6年程度が目安です。
しかし、何らかの原因でヘアサイクルの周期が乱れ、成長期が短くなると、髪の毛が十分に成長する前に抜けるため、薄毛が進行してしまうのです。

フィナステリドには、ヘアサイクルを乱す原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する働きがあり、AGA治療に効果を発揮します。

ただし、フィナステリドの効果があらわれやすいのは、前頭部と頭頂部の薄毛です。
側頭部や後頭部の薄毛には、デュタステリドというAGA治療薬が処方されるケースが多いため、診察時に薄毛が気になる部位を説明し、適切な治療薬については医師に相談しましょう。

フィナステリドの効果は、服用後24時間持続します。
そのため、1日に3回飲む必要はありません。

ただし、効果を実感するためには、少なくとも6ヶ月以上、1日1回1錠を継続して服用し続ける必要があります。
即効性があり、すぐに毛が生えてくるという薬ではないので注意しましょう。

フィナステリドの副作用としては、性欲減退、勃起不全、精神的影響などが一部報告されています。 フィナステリドの服用方法と治療の基礎知識.

フィナステリドは国内承認を受けているAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
日本だけでなく、海外でも認可されているため「AGA治療薬の代表選手」と言って過言ははありません。
日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においても「行うよう強く勧める」と最高の推奨度で評価されています。

フィナステリドには最も有名な「プロペシア®」の他にもジェネリック薬がいくつか存在します。基本的な薬理作用には差がないとされているので、価格を比較してどの薬剤を選ぶか検討してもよいでしょう。

フィナステリドは、AGA治療薬として最も使用されているプロペシアのジェネリック医薬品です。ジェネリック医薬品とは、最初に開発した製薬会社の特許期間が満了した後、違う製薬会社が同じ有効成分で製造した医薬品のことです。全く一緒の成分で作られていることから、効果効能も同じものが期待できます。そして、価格もジェネリック医薬品の方が安価なことであることから、継続的に使いやすい医薬品として注目されています。フィナステリドはプロペシアの後発品として、さまざまな製薬会社から販売されています。どのメーカーのものにも名前に必ず「フィナステリド錠」と入っており、有効成分や配合量などは決められています。違う点は色や味といった点で、薬の効能としては変わりありません。全て国に認可されたものであるので、品質も保証されています。AGAの治療中の方や、AGAの治療をこれからお考えの方は医師にフィナステリドについて相談してみるのもいいでしょう。

フィナステリド(プロペシア)は飲む時間がバラバラだと効果が下がる危険性

服用のタイミングは、自分の生活スタイルを見直して習慣化しやすい、時間の余裕のある時間を選ぶと忘れにくくなります。

フィナステリドはプロペシアのジェネリック医薬品であるため、有効成分も変わらず、効果効能もプロペシアとほぼ一緒です。AGAの治療薬として使われ、進行を遅らせる働きがあります。AGAの治療薬という言葉で気を付けていただきたいのが、フィナステリドはAGAの進行を抑える効果があるのであって、発毛を促す治療薬ではないということです。AGAはDHTという男性ホルモンが正常なヘアサイクルを乱し、成長しきらないまま抜ける髪が増えたり、休止期に入る髪が多くなることで、薄毛になっていきます。フィナステリドは、そうした男性ホルモンのヘアサイクルを乱す作用を抑え、通常のヘアサイクルを維持させる働きがあります。


A. 「毎日」「同じ時間に」「指定された量を」服用してください。薬は血中濃度を一定水準に保つことで効果を発揮します。

AGAはジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンによって引き起こされます。DHTは元々は体内にはなく、DHTの元となる男性ホルモンが変化して生成されます。その元となるホルモンがテストステロンで、テストステロンが5α‑リダクターゼという還元酵素と結びつくことによりDHTは生まれます。フィナステリドは、DHTを発生させないように、結びつく酵素である5α‑リダクターゼに作用し、その働きを阻害します。薄毛のなりやすさは、5α‑リダクターゼの量によると言われており、これは母方の遺伝に寄ります。量が多ければ多いほど薄毛になりやすく、AGAの進行において大きな鍵を握っている酵素です。フィナステリドはその働きを抑えることで、AGAの進行を遅らせます。

【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用、データ、注意点等について ..



プロペシアはもともとアメリカのメルク社の特許製品でした。日本では、2005年に万有製薬から発売になりました。プロペシアは日本で製造されているため安心感がもてますが、ジェネリック医薬品でも有効成分に違いはありません。効果にも違いはありませんので、皆さんジェネリック薬を購入される方が多いのが現状です。フィンペシアのコーティング剤に含まれるキノリンイエローという着色剤が発ガン性物質と噂になっていますが、厚生労働省に確認したところ噂が先行してしまっている現状とのことです。

最近インターネットを通じて、個人でお薬を購入される方がいます。薬の輸入には医師免許が必要となります。個人輸入の場合、類似品の可能性が高くなり、フィナステリドの成分が少量の場合やまったく入っていない場合もあるようです。医療機関で購入することを必ず守って下さい。





フィナステリドの初期脱毛のメカニズムは未だに不明な部分もありますが、初期脱毛は発毛までの過渡期にあたるもではないかとの説が有力になっています。
フィナステリドを服用すると、脱毛が抑制されて再び正常なヘアサイクルに戻るため、それまで生えていた抜け落ちやすい毛髪が一時的に抜け落ちます。これが、「初期脱毛」ですが、発毛へのプロセスの一環と考えると、初期脱毛は正確には副作用ではなく、フィナステリドが効いていることの証明になるといえます。

治療を継続すればその後抜け毛が減っていきます。個人差がありますが、最初の1ヶ月ほどです。初期脱毛が起こらない方もいますが、発毛には特に因果関係はありません。





個人差はありますが6カ月以上継続して服用することで、効果を実感します。








飲み忘れに気付いた際は、1回とばして、次の服用時間に1回分を服用してください。

フィナステリドは基本的には飲む時間やどんなタイミングで飲むかは決まっていません。朝昼晩、食前食後、どのタイミングでも大丈夫ですので、1日1回忘れずに服用するようにしましょう。毎日服用することでフィナステリド本来の効果を得られます。前日に飲み忘れたからと言って、前日の分も合わせて飲んでも意味がありません。服用する時間を決めて、毎日習慣化することで飲み忘れを防ぎましょう。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

フィナステリドの服用を開始すると、一時的に脱毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。
初期脱毛は、AGA治療では多い症状で、個人差があるのものの、服用後2~6週間の間に1ヶ月程度続くケースが多いようです。

初期脱毛は、薄く古い髪の毛が太く新しい髪の毛に生え変わる、いわゆる生え変わりのサインを指します。
フィナステリドが効果を発揮し、髪の毛のヘアサイクルが正常に働いている証拠なので、怖がらずに服用を続けてください。

ただし、長期間に渡って脱毛の症状が続く場合は、念のため医師に相談しましょう。

AGA治療薬「プロペシア(フィナステリド)」男性型脱毛症 飲み薬

ある研究ではフィナステリドを5年間服用したところ、99.4%の症例において「写真評価で効果あり」との結果が出たと報告しており、非常に高い効果が期待できると言えるでしょう。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

フィナステリドの効果が現れてくるのは、服用してから早くて3か月、目安とされているのが6か月を過ぎた辺りからです。1年や2年単位で効果を実感する方もいるため、それ以前にやめてしまうと正確な効果が実感できません。日本皮膚科学会が報告している臨床データには、フィナステリドを主成分とする治療薬を飲み始めて1年程度で症状の改善が見られた人が58%、2年で改善が見られた人が68%、3年では78%とあります。また海外のデータでは、服用後5年経過した時点での有効率が90%だったというデータもあります。中には効果が実感できないままの人もいますが、フィナステリドの正確な効果を実感するには、長期的に服用していくことが必要となります。

Qフィナステリド服用中は献血できなくなりますか? A献血をされる場合 ..

フィナステリドは1回服用するとおよそ24時間効果が持続します。効果が持続する時間は、5α‑リダクターゼに働きかけDHTの生成を抑えます。しかし、服用から24時間が過ぎフィナステリドの効果が切れると、5α‑リダクターゼが働きだし、DHTが生成されてしまいます。このような時間がなくなるよう、毎日決まった時間に服用し、フィナステリドの効果が切れないようにしましょう。

プロペシアの基本的な服用方法ータイミングや飲み忘れた場合の対応

またアルコールとの同時摂取は肝臓に大きな負担をかけることになるので、飲酒の際は時間をずらしての服用を忘れないようにしましょう。

【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム

フィナステリドは先述した通り、AGAの進行を抑える治療薬であって、発毛を促す効果がある治療薬ではありません。フィナステリドを服用していて、効果が表れてくると髪の毛が生えてきたように見えますが、それは本来のヘアサイクルに近づき、成長すべき髪の毛が成長したからであって、フィナステリドが発毛を直接促したわけではありません。しかし、フィナステリドと併せて発毛を促進する治療薬を使用することで、発毛効果を一層高めることができます。そうした治療薬の代表とされるのがミノキシジルを配合した内服薬や育毛剤です。ミノキシジルは日本皮膚科学会が発表する診療ガイドラインにおいて、発毛効果が特に認められた最高ランクAに認定されています。フィナステリドもAランクに認定されているため、AGAの治療には、進行を抑えるプロペシア及びフィナステリド、そして発毛を促すミノキシジルを含む治療薬を併用すると効果的です。

AGA治療薬プロペシア(フィナステリド)で抜け毛の進行を防止!

プロペシアは、フィナステリドを主成分とした、AGA・薄毛治療薬です。世界中で使用されている、もっとも一般的なAGA・薄毛治療薬といえます。プロペシアの作用機序や効果・副作用・初期脱毛・飲み方・注意点など、プロペシアについて詳しく解説するため、AGAや薄毛にお悩みの方は、参考にしてください。

AGA・治療対策【内服薬編】 | 親和クリニック名古屋院【公式】

フィナステリドはプロペシアの後発品ですので、副作用もプロペシアと同様です。副作用が起こる確率は低く、ある臨床実験では副作用が発症した人は全体の5%以下だったと報告されています。医薬品の中でも比較的副作用が起こりにくい治療薬だと言えるでしょう。しかし、全く副作用が起きないわけではありません。副作用のひとつとして、男性機能の障害を起こす可能性があります。具体的には性欲減退、勃起不全、射精障害といった症状です。発現率は低いですが、心配な場合は医師に相談して服用を検討しましょう。