レチノールはトレチノインの前の段階物質であり、ビタミンAの一種です。
レチノールの生理活性の強さはトレチノインの50分の1とされていますが、レチノールの肌への効果は、一般的にトレチノインの約10分の1と考えられています。
患者さまの症状と悩みに合わせた濃度のトレチノインを処方します。
レチノールは体内でトレチノインへ変換されて効果を発揮することが報告されています3。つまり、トレチノインは体内での生理活性の主役であるため、レチノールよりも効果が大きくなります。
(*)必須なものではありませんが、トレチノイン、ハイドロキノンと一緒に使用することにより美白の相乗効果が得られるため、お奨めいたします。ビタミンCローションは場合によっては少ししみる方もいらっしゃいますが、アレルギーなどの副作用がまったくないものです。
ビタミンCは直接肌に塗っても浸透しないのですが、当院でご紹介しているものはビタミンCの誘導体という形なので、効果があります。統合的な治療をお奨めいたします。
トレチノインの作用よりは弱いものの、レチノールにもシワ改善作用があります。
赤みなどの症状が怖くて躊躇してしまっている方もいるかもしれませんが、A反応は必ず起こるものではありませんし、もし起きた場合でも肌が良い状態に向かっている過程のため、過度に心配する必要はありません。大切なことは、起きている反応を正確に理解し、正しく対処することです。そのためにも、心配なことやわからないことがあれば、専門家である皮膚科医に相談するようにしましょう。
なお、ビタミンA配合化粧品や外用薬を使う際の注意点として、紫外線対策と保湿ケアを徹底することも頭に入れておきましょう。ビタミンAやA反応の特徴をよく知って、上手に取り入れましょう。
実際に0.25%、0.5%、および1.0%のレチノールと、その1/10濃度のトレチノインを比較したランダム化二重盲検試驗では、シワ、肌の色調、色素沈着、触覚の滑らかさ等において、有効性に有意差はなかったことが報告されています4。
シミや肝斑・シワ、毛穴汚れが気にある方は、ぜひ使用してみてください。
一方、レチノール配合の化粧品は薬局などでも手に入れることができ、普段のスキンケアに取り入れやすいアイテムです。そこで、レチノール配合化粧品を使う際のポイントを見ていきましょう。
ハイドロキノンは美白作用が強く、白斑の心配を避けるため、ハイドロキノン5%、VCIP(脂溶性ビタミンC)5%、ブルガリアンローズのエッセンシャルオイルを配合した化粧品をご用意しています。当院の人気商品で、ショッピングサイトでも販売しております。顔全体に塗っていただけます。
トレチノインとレチノールの違いについて | 表参道美容皮膚科
皮膚科で色素沈着やシワに処方されるトレチノイン濃度は0.025%~0.2%です。この研究を元にすれば、レチノール濃度ではその10倍の0.25%~2%が同等の目安になりますが、デイリースキンケアで使用する場合、当院では0.04%~0.1%の低濃度レチノールから開始して、0.5%程度までを推奨しています。
トレチノインは、その生理活性作用の強さから、化粧品や医薬部外品への配合は認められていません。それに対して、作用の弱いレチノールや、レチノールにパルミン酸を結合させたパルミチン酸レチノールは、化粧品や医薬部外品への配合が認められています。
ハイドロキノンとの併用、副作用、市販薬と処方薬の違いなどを解説
個人差はありますが、A反応は数週間続きます。また、肌質や成分の濃度などによっては1~2ヶ月ほど続く場合もありますが、徐々に症状は落ち着いていきます。肌を慣れさせるためには、症状が出た後も使い続ける必要があります。ただし、症状が長く続く場合や、改善する兆しが見えない場合、また、赤みや痛みが強く、生活に支障をきたすような場合には皮膚科に相談するようにしましょう。中には、A反応ではなく、別の原因によって症状が現れていることがあるためです。原因を特定し、正しく対処するためにも皮膚科を受診することを強くおすすめします。
トレチノインとは、ビタミンA(レチノール)の誘導体です。 誘導体とは、ある物質の一部を変化させ、体内に取り込みやすくしたものです。
トレチノイン使用中は、紫外線の影響を非常に受けやすい状態になっています。そのため、紫外線のケアが悪いとかえってしみを作る事になりかねません。を使ってください。当院で扱っております。
また、皮膚の角質層がはがれるため、皮膚のバリアー機能や水分保持機能がなくなった状態にもなっています。乳液や保湿剤で十分なケアをする必要があります。保湿、紫外線ケアをした上で、普段通りにメイクして結構ですが、できれば遮光用ファンデーションなどを使用してください。肌がひどく乾燥して、治療が必要な状態になった場合は、当院皮膚科でお薬を処方することもあります。その場合の治療は、保険診療の対象となる場合もございます。
トレチノインとレチノールの違い!処方箋が必要な製品が存在する理由
レチノイドの副作用は、「レチノイド反応」として有名ですが、 塗った部位のお肌に熱感、赤み、落屑(らくせつ=皮膚が剥がれること)が起こります。
レチノールとは?肌への効果・副作用・使い方のコツを詳しく解説!
トレチノインに比べると効果は緩やかですが、レチノールの使用でもニキビの改善につながるでしょう。
レチノイド製剤(APL治療薬)の解説|日経メディカル処方薬事典
美容成分としてよく知られるレチノールですが、トレチノイン(レチノイン酸)もシミやしわ、毛穴などの治療に用いられています。お伝えしたように、トレチノインは体内におけるビタミンAの最終形態です。具体的にはレチノールが体内で酸化すると、トレチノインになります。また、トレチノインが持つ生理活性の強さ(身体の他の物質に影響を与える力)はレチノールのおよそ50〜100倍で、レチノールは最終的にトレチノインに変換されることによって、効果を発揮するとも考えられています。
その効果の強さからトレチノインは医療用医薬品に分類されています。薬局や通販などでは手に入らないため、治療薬として使ってみたい場合は皮膚科などで処方してもらう必要があります。その際、しっかり説明を聞いて、副作用などについても理解することが大切です。
レチノイド、すなわちレチノールやトレチノインはすべてこのビタミンAの効能を持っています。 ..
治療を開始したら、まず1週間後に一度受診してください。その後は2週間に1度程度の診察が望ましいです。はじめの1ヶ月間は特に大切な時期です。薬の効き方には個人差があり、個別に反応を見ながらの治療になりますので、定期的に診察が受けられる時期に始められる様お奨めいたします。
トレチノインについて知っておきたいこと!シミやシワとの関係は?
レチノイド反応は、トレチノインでもレチノールでも両方起こりますが、作用の弱いレチノールのほうが軽度です。
ニキビや美肌治療で使用するトレチノインを医師が解説。 | 公式コラム
βカロチンが喫煙者の肺がんの発生を促進することが報告されています。トレチノインは皮膚のターンオーバーを早め細胞分裂を加速することが予想されますので妊娠の可能性のある方への使用を控えていますが、喫煙者に対しても念のため使用を控えるようお願いしています。
中等症以上のニキビの方に対するニキビの内服薬です。ビタミンA誘導体であるイソトレチノイン ..
レチノイドは、濃度が高くなるほど有害作用が強く出ます14。当院でも治療で0.05%と0.1%のトレチノインを扱っていますが、濃度が高い製剤のほうが赤みや落屑が起こりやすいため、低濃度から処方しています。
でも、ビタミンAだ、レチノールだ、トレチノインだ‥と単語を乱発されても、頭が ..
治療期間は初めの1~1.5か月はトレチノイン・ハイドロキノン併用期間です。その後併用期間と同じ期間をハイドロキノン単独使用期間とします。つまり2~3か月が1クールとなります。ずっと続けて使用すると肌に耐性ができてしまい、効果が得られなくなる場合があります。その際効果が出たところで1度1ヶ月ほど治療を休止し、その後また再開する、というサイクルを繰り返す場合があります。
ニキビ治療 (イソトレチノイン)– Acne Treatment Isotretinoin
レチノイド類は細胞を増殖させる作用がありますが、1.6倍の表皮肥厚を起こすのに必要なトレチノインの濃度は0.025%、1.5倍の表皮肥厚を起こすのに必要なレチノールの濃度は1.6%であり、60倍の差があります1。
ビタミンA・レチノール・レチナール・レチノイン酸・プロビタミンA
また、トレチノインは光老化からの保護や改善作用が報告されていますが5、レチノールも含めてレチノイド全てが、光の感受性を高めるため、使用中には紫外線の有害作用が出やすくなるため、十分に対策する必要があります。
レチノールとトレチノインの違いを見てみましょう。 レチノール ..
AtRAは表皮角化細胞の増殖を促進するとともに、分化を制御して角質を薄く剥がれやすくする作用が認められている。ニキビにおいてはatRAは角栓を剥がし(毛孔周囲の落屑を正常化)、毛孔からの面疱内容物の排出を促すし、微小面疱の形成を妨げる。角栓を剥がすことにより、抗生剤など他の外用剤の浸透を促す。皮脂の分泌も抑制すると言われている。
吉祥寺・美夏クリニック【しみの治療 ブログ記事から トレチノイン
レチノール、トレチノインとも、安定性については非常に悪く、空気や光によって容易に失活してしまいます。 そのため、当院では、調剤後のトレチノインの使用期限を冷蔵保存で2ヶ月間としています。