SSRIの中ではジェイゾロフトやレクサプロが使われることがあります。離脱症状が少ないので、すぐに中止ができるためです。 急速交代化
このようにみていくと、抗うつ薬は双極性障害の治療においては使われるべきではないとう結論になります。しかしながら、一部の双極性障害の患者さんでは気分安定薬と抗うつ薬の併用が効果的です。
精神科・心療内科でよく処方されている抗うつ薬には次のものがあります。 SSRI (選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
またレクサプロは、です。とはいえ、長い間服用していた方は少しずつ減量していく必要があります。
《S-RIM》は、我が国では2019年(米国では2013年)に発売になった新しい抗うつ薬です。作用するターゲットがより絞られており、SSRIよりも性機能障害・胃腸症状が出にくく、効果の持続時間が長いため中断症候群が出にくいことが特徴です。副作用は少ないですが、効果も弱めです。がよくみられる副作用です。
“S-RIM”は“Serotonin Reuptake Inhibitor and Serotonin Modulator”の略称です。
E:異常なまでに気分が高揚したり、開放的になったりすることはない
しかしながら、2007年に行われた双極性障害の大規模試験(STEP-BD)では、パキシルやブプロピオン(日本未発売)を気分安定薬に併用しても、有効性は認められないという結果になりました。双極性障害のうつ状態には、抗うつ薬の効果は乏しいということになります。
それでも効果が不十分な時は依存性に気を付けながら抗不安薬を使っていきます。非定型抗精神病薬を不安障害の治療として使っていくこともあります。
レクサプロ15mgを現在飲んでいます。飲み始めてからよく眠れるようになり ..
双極性障害のうつ状態に抗うつ薬を使うべきかは、長年研究されてきました。うつ状態に対する治療選択肢としては、抗うつ薬を肯定する専門家も多かったのです。うつ病ほどの抗うつ薬の効果はないけれども、多少の効果はあるという認識されていました。
抗うつ薬は脳内の神経物質の伝達をスムーズにすることで、うつ病の特徴である抑うつ症状や不安、意欲の低下、不眠などを改善させることができます。
しかし、薬の調整がとても難しく、自己判断ではなく必ず専門医が行わねばなりません。
少量から服用しはじめて、様子を観察しながらうつ症状の状態によっては、薬の量を増やしていくことになります。しばらく飲み続けてみて効果が出てくれば、薬の量を調整していきます。うつ症状を観察し、改善がみられたら少しずつ減らしていくことになります。
もし、薬が合わないようであれば、別のタイプの薬に変更することもあります。再燃を繰り返すような場合には、さらに長期にわたって服用が必要となることもあります。
また、薬の減量時には、副作用である離脱症状を伴うことがあります。めまいや不安感、吐き気、不眠などの症状が強く出ることもあります。
薬を服用し、少し調子が良くなってくると、自己判断で薬をやめてしまう人がいます。急に薬をやめてしまうと、離脱症状が強く現れることがあり、うつ病を悪化させてしまう原因にもなるのです。自己判断で薬のコントロールをすることは避けて、必ず専門医の指示のもとに服用し続ける必要があります。もし、抗うつ薬の副作用などが不安な方は、最近では薬に頼らない新たなうつ病治療「磁気刺激治療(TMS)」もあります。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
大うつ病性障害患者に対して、無作為化二重盲検下でエスシタロプラム10mg/日またはプラセボを7日間投与し、恐怖及び幸福の表情認知に対する扁桃体のBOLD信号の変化を観察した。BOLD信号の増加は、神経活動の亢進に伴う脳血流量の増加を示しており、扁桃体においては不安・恐怖反応の増大を意味する。本研究の結果、幸福の表情認知におけるBOLD信号変化率はプラセボ群とエスシタロプラム群とで有意な差は認められなかった。一方、恐怖の表情認知におけるエスシタロプラム群とプラセボ群のBOLD信号変化率は有意な差があり、また、恐怖の表情認知では、大うつ病性障害患者(プラセボ群)のBOLD信号変化率は健康成人と有意に異なることが示された(図4)。このことから、うつ病患者で増加する恐怖の表情認知に対する扁桃体の活性化が、エスシタロプラムの投与によって抑制されたと考えられる。
お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。
健常者がうつ病の薬を飲むとどうなりますか?
健康な人であっても、嫌なことや辛いことがあったときにお酒を飲みたいと感じることがあるのではないでしょうか。
ストレスを発散させるために飲酒して、飲み過ぎてしまった人も少なくないでしょう。
うつ病治療に取り組んでいる人にも、うつ病の症状が辛くてお酒を飲んでしまう人がいます。
治療で抗うつ薬を始めたとしても抗うつ薬の調整は大変難しく、なかなか思うように改善しないことも少なくありません。
そのため、治療に取り組んでいるのになぜ改善しないのだろうとイライラしてしまい、お酒を飲んでしまう人がいます。
お酒に含まれているアルコールは気分を高揚させる作用がありますので、一時的にうつ病の辛さを忘れることができるからです。
しかし、抗うつ薬を服用中にお酒を飲むことは、とても危険な行為です。
お酒を飲んでいる間はアルコールによって気分が紛らわせたように思うのですが、うつ症状をさらに強めてしまうことがあります。酔いによって一時的に気持ちが晴れたように思うのですが、酔いが醒めたときにその反動が現れてしまうのです。
さらにアルコールには、睡眠の質を低下させてしまう作用がありますので、うつ病治療を妨げることになってしまうのです。
健常者はどうなりますか?に違和感
抗うつ薬を急に止めると大変危険です。絶対に勝手にやめないでください。
双極性障害に抗うつ薬は効果があるのか
近年SSRIは不安障害の治療に広く使われているが、その不安症状を改善する作用の機序が解明されてきたのは1996年以降であった。この頃から、SSRIがセロトニン神経伝達を促進することにより不安を和らげること、SSRIの作用部位が扁桃体であることなどが報告されてきた。さらに、動物実験モデルである「恐怖条件付けストレス」を用いた研究の結果から、SSRIは細胞外セロトニン濃度上昇を介して扁桃体グルタミン酸神経の活性化を抑制し、不安症状改善作用をもたらすと考えられている
レクサプロが適応を有しているうつ病・うつ状態、そして社会不安障害(SAD)に関しては国内で臨床試験を行った承認を得て発売をしています。 その臨床試験の結果を見ると、うつ病の寛解率は24週時で59.5%、52週時で68.2%、SADの寛解率は24週時で18.1%、52週時で27.0%でした。
主要評価項目である8週時におけるMADRS合計点の変化量について、レクサプロ併合群はプラセボ群に対する優越性とパロキセチン群に対する非劣性が検証された(図5)。また本試験では、レクサプロ併合群はMADRSサブスケールの精神的不安の1つの項目である内的緊張(漠然とした不快感、イライラ感、内的混乱、さらにはパニック、恐怖、苦悶のいずれかに至る心的緊張)、他5項目など6項目に関して、投与8週時にプラセボ群に対し有意に改善した(図6)。
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うつ病治療においては、一般的に抗うつ薬が用いられます。うつ病の患者さんが増えるにつれて、使われる薬もどんどん増えています。
特に1999年からSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬が多く活用されるようになり、その中でもレクサプロやジェイゾロフトといったSSRI薬がよく使われるようになりました。
しかし、すべてのうつ病患者に効果があるわけではなく、また調整が難しいことから、抗うつ薬の服用中にめまいや吐き気などの副作用に悩まされることもあります。
さらに、抗うつ薬の調整を行うだけでも数週間から数カ月を要することもあり、その期間はうつ病の辛さと副作用を感じながら薬を飲み続けなければなりません。
その辛さから逃れるために、お酒を飲んでしまうようです。
うつ病の患者さんを調査してみると、健康被害の可能性が高い飲酒をしている人の割合は、一般の人よりも高い傾向にあります。
しかし、抗うつ薬服用中にお酒を飲むことは、たいへん危険であるということを認識しておかねばなりません。
アルコールによって、抗うつ薬の作用を低下させてしまうことや、増強させてしまうこともあります。抗うつ薬の作用が強くなってしまうと、それだけ副作用が強く現れてしまうこともあるのです。
副作用の辛さから逃れるためにさらにお酒を飲んでしまい、アルコール依存症になってしまうことも珍しくありません。アルコールには依存性があるために、危険であることが分かっていても、酔いによって判断力が低下し、さらに飲み続けることになってしまうのです。
ものではない
抗うつ薬での治療においては、薬の効果がなかなか実感できなかったり、副作用に悩まされることでお酒を飲んでしまう人がいます。
しかし、お酒を飲んでしまうことで、薬の作用が低下したり、増強したりすることがありますので、アルコールと薬の併用は絶対にできません。
磁気刺激治療(TMS)では副作用の心配がなく、抗うつ薬での治療と比べ比較的短期間で効果を実感できますので、心身への負担が少ない治療法です。
品川メンタルクリニックは年中無休で診療を行っています。土日祝日でも治療することができますので、学校や会社の休みを利用して通院することができます。無理に会社を休むことなく治療に取り組むことができますから、精神的な負担を軽減させることが可能です。
うつ病の改善は、早めの発見・治療がより早い解決方法です。
うつ病やアルコール依存のつらい症状で悩んでいるのであれば、ぜひ品川メンタルクリニックにご相談ください。
NHK
双極性障害では、躁状態とうつ状態という2つの気分の波の間に、間欠期や維持期とよばれる気分の正常範囲である時期があります。この3つの時期(病相)を繰り返しているのですが、抗うつ薬によってこの期間が短くなってしまって気分の不安定さが増してしまうことがあります。
D:抑うつエピソードが、他の精神疾患によるものではない
観察期及び後観察期の副作用は、レクサプロ10mg群120例中76例(63.3%)、レクサプロ20mg群119例中90例(75.6%)、レクサプロ併合群239例中166例(69.5%)、パロキセチン群121例中86例(71.1%)、プラセボ群124例中64例(51.6%)に認められた。主な副作用はレクサプロ10mg群では傾眠(15.0%)、悪心(13.3%)、浮動性めまい、腹部不快感(各9.2%)、レクサプロ20mg群では悪心(21.0%)、傾眠(20.2%)、浮動性めまい(10.1%)、レクサプロ併合群は傾眠(17.6%)、悪心(17.2%)、浮動性めまい(9.6%)、パロキセチン群は傾眠(25.6%)、悪心(17.4%)、浮動性めまい(9.9%)、プラセボ群では悪心(11.3%)、傾眠(9.7%)、頭痛(5.6%)であった。重篤な副作用は、レクサプロ10mg群でうつ病・自殺企図1例(0.8%)、パロキセチン群で自殺念慮1例(0.8%)に認められたが、レクサプロ20mg群及びプラセボ群では認められなかった。投与中止に至った副作用は、レクサプロ10mg群で5例(4.2%)に8件(自律神経失調、腹部不快感、心室性期外収縮、心電図QT延長、胸部不快感、頭痛、嘔吐、肝機能異常)、レクサプロ20mg群で5例(4.2%)に11件(腹部不快感、食欲減退、呼吸障害、頭痛、冷汗、動悸、悪心、双極1型障害、浮動性めまい、無力症、入眠時幻覚)、パロキセチン群で3例(2.5%)に9件(頭痛、倦怠感、傾眠が各2件等)、プラセボ群で3例(2.4%)に3件(疼痛、易刺激性、椎間板突出)認められた。
きょうの健康
抗うつ薬を服用する時に大事なポイントとして副作用(以下に具体的に紹介します)は服用し始めたときから出るが、実際の効き目は服み始めてから1から2週間経たないと出てこないことがよくある点です。それまで待てずに、眠気やだるさしか出ないとすぐに服薬をやめてしまう人もいますが、主治医の先生に相談してからにするべきでしょう。よくなるチャンスを逃しては損です。
抗うつ薬の説明
12週時におけるLSAS-J合計点の変化量(LOCF、平均値)は、レクサプロ10mg群-26.9点、20mg群-32.6点、プラセボ群-23.1点であった(図7)。LOCFでの解析ではレクサプロ10mg群とプラセボ群の間に有意な差はみられなかったが、OCでの解析及びMMRM解析では、レクサプロ10mg及び20mg群とプラセボ群との間に有意な差を認めた(図8)。さらにLSAS-J合計点の変化量のOCでの解析では、レクサプロ10mg群で4週時より、20mg群で2週時よりプラセボ群に対する有意な差を認めた(図9)。以上のことから、社会不安障害に対するレクサプロの有効性が示された。
うつ病 徹底解説「薬は合っている?」
副作用は飲み始めや用量を増やしたときに現れやすく、その後1~2週間程度で落ち着くのが普通です。多くの場合、身体が慣れるに従って副作用が軽減していきますので、我慢できる範囲ならそのまま少し様子を見るのも1つの方法です。不安なようなら主治医に相談しましょう。
どちらにせよ、医師としっかり相談しながら使用することが大切で、自己判断で薬を中断するようなことは避けてください。