年齢によってレクサプロの効果/有害事象の出やすさは違いますか?


レクサプロは副作用が少ないため、治療に必要な量まで早く増量できるという特徴があります。


レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

抗うつ薬や抗精神病薬の副作用として、手足が震える、動作が鈍くなる、目が上を向いたままになるといった錐体外路症状が報告されています。
抗精神病薬には、「従来型抗精神病薬(定型抗精神病薬)」と「新規抗精神病薬(非定型抗精神病薬)」に分けられますが、従来型抗精神病薬は脳内物質であるドーパミンを抑制することから、脳内機能を低下させて錐体外路症状を引き起こすような副作用が生じることがあるのです。そのような副作用を予防するために予防的に抗パーキンソン病薬が処方されることもあります。
そのため従来型抗精神病薬においては、薬剤による治療が大きな問題となり、錐体外路症状など副作用の少ない「新規抗精神病薬」が用いられるようになったのです。
また近年、うつ病に対して処方されている抗うつ薬の一種であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)においても錐体外路症状が報告されています。
旧来から使用されていた三環系抗うつ薬には副作用が多く、より副作用の少ない抗うつ薬として登場したのがSSRI系の抗うつ薬です。
しかしSSRI系の抗うつ薬においても錐体外路症状を引き起こすことがあることが分かっており、アカシジア、パーキンソニズム、ジストニア、ジスキネジアといった症状が報告されています。
気になる症状がみられる場合においては、すぐに主治医に相談するようにしましょう。ここではSSRI系の抗うつ薬をご紹介しておきます。

抗うつ薬や抗精神病薬はほかの薬剤と比べて副作用が起きやすいともいえ、特に錐体外路症状を引き起こした場合には、生活上において不快な思いをしなければなりません。
錐体外路症状の対策としては、下記3つがポイントになります。

社会不安障害に対する長期投与試験(レクサプロ錠:2015年11月20日承

錐体外路症状は、脳内の神経伝達物質の異常によって「運動減少(筋緊張亢進)」「運動過多(筋緊張低下)」が引き起こされた状態のことを指しています。
原因となる脳内神経伝達物質には「ドーパミン」「アセチルコリン」が関連していると考えられており、ドーパミンはD2受容体の遮断や減少によって、アセチルコリンは増加することによって錐体外路症状が現れます。
関連する脳部位は、黒質、線条体(尾状核、被殻)、淡蒼球、視床、大脳皮質、脊髄です。
パーキンソン病やパーキンソン症候群、薬剤性パーキンソンニズムなどによって脳内神経伝達物資に異常を引き起こすことが原因であると考えられています。
抗精神病薬の副作用によっても錐体外路症状を引き起こしてしまうことがあります。
特に抗うつ薬や抗精神病薬には副作用を引き起こしやすいものもあり、ときには危険な副作用を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。
抗うつ薬や抗精神病薬の副作用は命の危険を伴うようなものではありませんが、錐体外路症状を引き起こした場合にはたいへん不快に感じますから、必要に応じて断薬や減薬、抗パーキンソン病薬が処方されることもあります。

観察期及び後観察期の副作用は、22例中18例(81.8%)に48件認められた。主な副作用は、口渇、傾眠、悪心がいずれも5例(22.7%)、体位性めまい、頭痛、下痢、排尿困難、尿中蛋白陽性がいずれも2例(9.1%)であった。投与8週までに発現した副作用は、22例中13例(59.1%)に19件、投与8週以降に発現した副作用は、17例中11例(64.7%)に26件であった。発現率10%以上であった副作用は、投与8週まででは悪心4例(18.2%)、口渇、傾眠が各3例(13.6%)であり、投与8週以降は口渇、傾眠、体位性めまいが各2例(11.8%)であった。重篤な副作用は、エスシタロプラム20mg増量例16例中3例(18.8%)に4件(突然死、食欲不振、体重減少、自殺念慮)認められたが、エスシタロプラム10mg維持例(6例)では認められなかった。投与中止に至った副作用は、エスシタロプラム10mg/日維持例で1例(16.7%)に1件(悪心)認められたが、20mg/日増量例では認められなかった。

レクサプロの副作用 (エスシタロプラムシュウ酸塩•抗うつ薬) · 1

抗うつ薬や抗精神病薬を長期にわたって服用している場合には、「遅発性ジスキネジア」とよばれる錐体外路症状を引き起こすことがあります。慢性化すると薬を中止しても治りにくいことがありますので、早期に用量を減らす場合があります。

またレクサプロは、です。とはいえ、長い間服用していた方は少しずつ減量していく必要があります。

私は不安障害でレクサプロ2錠を6年服用しております。薬のことで

特に「従来型抗精神病薬(定型抗精神病薬)」を長期服用している場合には、副作用として錐体外路症状を引き起こす場合があります。そのため錐体外路症状など副作用の少ない「新規抗精神病薬」に変更されることがあります。副作用を抑える効果的な対処法の一つだと考えられています。

観察期及び後観察期の副作用は、92例中74例(80.4%)に281件認められた。主な副作用は、傾眠28例(30.4%)、悪心22例(23.9%)、頭痛18例(19.6%)、浮動性めまい14例(15.2%)、倦怠感13例(14.1%)、便秘、口渇がいずれも11例(12.0%)、胃不快感9例(9.8%)、不眠症7例(7.6%)、下痢5例(5.4%)、射精遅延、射精障害がいずれも2例(5.3%)であった。投与8週までに発現した副作用は、92例中59例(64.1%)に119件、投与8週以降に発現した副作用は、85例中36例(42.4%)に112件であった。発現率10%以上であった副作用は、投与8週までに傾眠(22.8%)、悪心(16.3%)が認められた。重篤な副作用は、エスシタロプラム20mg増量例75例中3例(4.0%)に4件(血中カリウム減少が2件、血中ナトリウム減少、錯乱状態が各1件)認められたが、エスシタロプラム10mg維持例(17例)では認められなかった。投与中止に至った副作用は、エスシタロプラム10mg/日維持例で3例(17.6%)に4件(傾眠、躁病、悪心、倦怠感)、20mg/日増量例で2例(2.7%)に2件(尿中蛋白陽性、激越)認められた。


P T P:28錠(14錠×2)、100錠(10錠×10)、140錠(14 ..

お薬としての適応はありませんが、外傷後ストレス障害(PTSD)にも効果は期待できます。

長期投与の安全性及び有効性の検討-(2011年4月22日承認、

錐体外路症状(すいたいがいろしょうじょう)とは、抗うつ薬などを長期間服用したときにドーパミンの過剰な遮断によって出現する症状のことを指しています。
錐体外路とは自分の意思とは関係なく現れる運動と緊張を支配している神経経路のことであり、錐体路(自分の意思で支配している神経経路)との協調によって私たちは随意的に運動することができるシステムになっています。
しかし、錐体外路症状の出現によって、日常生活が困難になることがあります。錐体外路症状には「筋緊張亢進(筋緊張が進むこと)」「筋緊張低下」が見られます。

レクサプロ服用時の注意はありますか? ・疾患によってレクサプロの有害事象が出 ..

抗うつ薬や抗精神病薬によって錐体外路症状を引き起こした場合、その副作用を抑えるパーキンソン病薬(タスモチン、アーテンなど)が処方されることがあります。

→レクサプロは国内において52週間(約1年)にわたる長期投与試験を行っています。

更年期のせいなら、あと5年くらいで落ち着いてくれると思いたいのですが、そんなに長期服用してよいものか、、不安です。

第Ⅲ相高齢者長期投与試験(うつ病・うつ状態) 安全性 | レクサプロ

磁気刺激治療(TMS)とは、磁気を脳にあて、磁気の刺激によって脳の血流を整え、うつ病を回復へと促します。磁気刺激治療(TMS)の主な特徴は、「副作用がほとんどない・入院の必要がない・治療期間が約1ヶ月半~6ヶ月と短期間でうつ病を改善させる」などがあります。
電気けいれん療法とも異なり、心身への負担も少ないとされています。
抗うつ薬の副作用でお悩みの方や抗うつ薬への抵抗がある方、心身に負担が少ない治療を行いたい方に選ばれている治療方法です。
また、品川メンタルクリニックでは、磁気刺激治療(TMS)と並行して、公認心理師・臨床心理士のカウンセリングも定期的に行っているので、不安や心配に思うことも話しやすい環境を整えています。いつでもお気軽にご相談ください。

[PDF] レクサプロ錠 10mg、20mg に係る医薬品リスク管理計画書

3年ほど前、適応障害と診断されました。仕事や家事育児が忙しく頑張りすぎたのと、更年期によるホルモンバランスの乱れのせいもあったと思います。
その時は、ミルタザピンを処方され、3ヶ月ほどで調子は戻り断薬しました。その2年後くらいにまた調子が悪くなり、昨年秋からレクサプロを1年間飲んでいます。再発防止のため、調子が戻ってからも2.5mgだけは飲み続けていましたが、近ごろ、また少し調子が悪いです。
特に仕事の負荷が高いわけでもなく、秋に調子を崩す傾向が高いので、季節的なものかもしれません。
お聞きしたいのは、
1)2.5mgでは再発防止には足りなかったようなので、5mgを常用しようかと思うのですが、何年くらい飲み続けて大丈夫なものでしょう?
2) レクサプロよりも長期服用に適した安全性の高い、かつ効果のある新薬はありますでしょうか。

長期投与試験では、8.2%(13/158 例)に認められた。 海外の自発報告及び国内の製造販売後において他害行為(敵意/攻撃性)に関連する

レクサプロは、になります。それ以外の作用を抑えることで、副作用を軽減させています。

ていない。 (2) 海外で実施した7~18歳の大うつ病性障害患者

抗うつ薬を使用している患者さんの中には、本当に自分がうつ病であるかを疑問に思う方もいらっしゃるようです。
そこで、品川メンタルクリニックでは、患者さんにもご自身で現在の状態を把握した上で、医師の問診が受けられる光トポグラフィー検査を導入しています。
光トポグラフィー検査は、厚生労働省認可の検査であり、結果をグラフデータで客観的に見ることができます。
検査結果は、うつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・健常の4パターンをそれぞれ波形のグラフデータで確認できます。
従来、うつ病の問診は、医師の主観のみで診断されることが多く、誤診も少なくはありませんでした。例えば、双極性障害(躁うつ病)と診断されたのに、うつ病であったといった事例も実際に起きています。双極性障害(躁うつ病)とうつ病の治療は全く異なります。
もし、しっかりと抗うつ薬を飲んでいるのに、なかなか回復しない…といった状況であれば、品川メンタルクリニックでは、セカンドオピニオンを受付けているので、ぜひお気軽にご相談ください。
光トポグラフィー検査の結果と医師の問診を併せて、より的確な診断を受けることをおすすめします。

[PDF] 新たに向精神薬に指定される内服薬の投薬期間について(案)

※以下では「レクサプロ」として、エスシタロプラムの効果や副作用をお伝えしていきます。

レクサプロは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に分類される抗 ..

その他にも眠気をはじめとして様々な副作用が生じることがありますが、多少であれば服用を続けるうちになれることが多いです。

などをおこす「セロトニン症候群」が生じることがあります。 何かのお薬を服用していて、次のような症状が同時に複数見られた

17.1有効性及び安全性に関する試験
〈うつ病・うつ状態〉
17.1.1国内第III相試験
大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)、プラセボ又はパロキセチン塩酸塩水和物(パロキセチンとして1日20~40mg)を8週間投与した結果、主要評価項目であるMontgomeryAsbergDepressionRatingScale(MADRS)合計点の変化量は次表のとおりであり、本剤(10mg及び20mg併合群)のプラセボに対する優越性が示された。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg投与群で63.3%(76/120例)、エスシタロプラム20mg投与群で75.6%(90/119例)であった。主な副作用は、10mg投与群では傾眠15.0%(18/120例)、悪心13.3%(16/120例)、浮動性めまい9.2%(11/120例)、20mg投与群では傾眠20.2%(24/119例)、悪心21.0%(25/119例)、浮動性めまい10.1%(12/119例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量
--------------------------表開始--------------------------
投与群例数MADRS合計点注1)変化量
ベースライン最終評価時ベースラインからの変化量注1)プラセボ群との対比較注2)
群間差注3)[95%信頼区間]p値
プラセボ群12429.0±5.618.3±10.1-10.7±9.5--
本剤10mg群12029.4±5.815.6±11.0-13.7±10.0-3.0[-5.4、-0.5]0.018注4)
20mg群11929.8±6.016.2±10.1-13.6±8.8-2.7[-5.0、-0.4]0.021注4)
併合群23929.6±5.915.9±10.5-13.7±9.4-2.8[-4.9、-0.8]0.006注4)
パロキセチン群12129.8±5.915.6±10.0-14.2±9.9-3.2[-5.6、-0.8]0.009注4)
注1)Mean±S.D.
注2)投与群を因子、ベースラインのMADRS合計点を共変量とした共分散分析
注3)最小二乗平均値
注4)有意差あり(p<0.05)
--------------------------表終了--------------------------
17.1.2国内第III相長期投与試験
大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では80.4%(74/92例)であった。主な副作用は、傾眠30.4%(28/92例)、悪心23.9%(22/92例)、頭痛19.6%(18/92例)、浮動性めまい15.2%(14/92例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量
--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数MADRS合計点注5)変化量注5)
ベースライン9231.3±5.5-
8週時8715.0±9.3-16.5±8.5
24週時7910.8±9.1-20.3±8.6
52週時668.0±7.4-23.0±7.6
注5)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------
17.1.3国内第III相高齢者長期投与試験
高齢の大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では81.8%(18/22例)であった。主な副作用は、口渇、傾眠及び悪心各22.7%(5/22例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量
--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数MADRS合計点注6)変化量注6)
ベースライン2231.4±8.6-
8週時1917.1±9.9-13.7±9.0
24週時1411.5±8.5-18.6±7.6
52週時137.4±6.4-23.3±6.6
注6)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------
〈社会不安障害〉
17.1.4国内第III相試験
社会不安障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)又はプラセボを12週間投与した結果、主要評価項目であるLiebowitzSocialAnxietyScale‐J(LSAS‐J)合計点の変化量は次表のとおりであった。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg投与群で51.5%(102/198例)、エスシタロプラム20mg投与群で57.5%(111/193例)であった。主な副作用は、10mg群では傾眠18.7%(37/198例)、悪心14.6%(29/198例)、20mg投与群では傾眠22.3%(43/193例)、悪心17.6%(34/193例)であった。
LSAS‐J合計点及びベースラインからの変化量(LOCF)
--------------------------表開始--------------------------
投与群例数LSAS‐J合計点注7)変化量
ベースライン投与12週時ベースラインからの変化量注7)プラセボ群との対比較注8)
群間差注9)[95%信頼区間]p値
プラセボ群19695.3±18.572.2±27.4-23.1±21.4--
本剤10mg群19894.5±18.267.6±29.0-26.9±23.3-3.9[-8.3、0.6]0.089
20mg群19393.4±17.860.7±28.0-32.6±25.6-9.8[-14.5、-5.2]-注10)
注7)Mean±S.D.
注8)投与群を因子、ベースラインのLSAS‐J合計点を共変量とした共分散分析
注9)最小二乗平均値
注10)プラセボ群に対する本剤10mg群の優越性が示された場合に限り、プラセボ群に対する本剤20mg群の優越性を検討する計画であったため、検定が行われなかった。
--------------------------表終了--------------------------
17.1.5国内第III相長期投与試験
社会不安障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では60.1%(95/158例)であった。観察期の主な副作用は、傾眠24.7%(39/158例)、悪心19.0%(30/158例)であった。後観察期において発現率が10%以上の副作用は認められなかった。
LSAS‐J合計点及びベースラインからの変化量
--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数LSAS‐J合計点注11)変化量注11)
ベースライン15895.3±19.5-
12週時14169.0±25.1-26.6±21.5
24週時13859.9±28.7-35.6±27.2
52週時12649.9±28.0-44.8±28.8
注11)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------
17.3その他
17.3.1QT間隔に対する影響
健康成人117例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験(ThoroughQT試験)において、QTcFのベースラインからの変化量(プラセボ補正)は、本剤1日10mg投与において4.3msec、1日30mg投与注12)において10.7msecであった(外国人データ)。
QTcFのベースラインからの変化量(プラセボ補正)
--------------------------表開始--------------------------
薬剤QTcF(90%信頼区間)(msec)
エスシタロプラム10mg/日4.3(2.2、6.4)
エスシタロプラム30mg/日注12)10.7(8.6、12.8)
モキシフロキサシン400mg/日9.2(7.7、10.7)
注12)本剤の承認用法及び用量は、1日1回20mgまでの経口投与である。
--------------------------表終了--------------------------

持田/田辺三菱 「レクサプロ」長期処方解禁で拡大の兆し、巻き返しへ

18.1作用機序
エスシタロプラムは選択的なセロトニン(5‐HT)再取り込み阻害作用を示し、脳内での細胞外5‐HT濃度を持続的に上昇させることにより5‐HT神経系を賦活化し抗うつ作用を示すと考えられる。
18.2抗うつ作用
18.2.1マウス強制水泳試験において無動時間を短縮した。
18.2.2ラット慢性緩和ストレスモデルにおいて、ストレス負荷により減少したショ糖溶液摂取量をストレス非負荷動物と同程度に回復させた。
18.2.3ラット社会的ストレスモデルにおいて、居住ラットの侵入ラットに対する攻撃行動を単回投与では減少させ、逆に反復投与では増加させた。
18.3セロトニン再取り込み阻害作用
18.3.1ラット脳シナプトソームを用いたinvitro実験において5‐HT取り込みを阻害し(50%抑制濃度は2.1nmol/L)、invivoにおいてもラット前頭皮質中の細胞外5‐HT濃度を上昇させた。
18.3.2ヒトモノアミントランスポータ発現細胞において、エスシタロプラムの5‐HTトランスポータに対する選択性(結合親和性定数の比率)はノルアドレナリントランスポータ及びドパミントランスポータと比較して各々7100倍及び24000倍であった(invitro)。
18.3.3脳内5‐HT神経系の賦活化により惹起されるマウスの行動変化を増強したが、ノルアドレナリン神経系及びドパミン神経系の賦活化により惹起される行動変化には影響を及ぼさなかった。
18.3.4ヒト及び各種動物由来の受容体、イオンチャネル及びトランスポータ(計144種類)を用いた実験において、エスシタロプラムは高濃度でσ1受容体に対する結合性が認められたが、その他の各種神経伝達物質の受容体に対してほとんど結合性を示さなかった(invitro)。