SGLT2阻害薬フォシーガ、日本で慢性心不全の承認取得/AZ・小野


実際に糖尿病のない心不全患者さんに導入して低血糖になったことは経験したことがありません。


フォシーガ 慢性心不全 作用機序movie | ONO MEDICAL NAVI

また、重篤な副作用としては、低血糖、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症、脱水、ケトアシドーシスがあります。

慢性心不全患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです
(投与期間:最長42ヵ月)

○慢性心不全ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。 ○慢性腎臓病ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。 5

対象:食事や運動または使用している血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者249例
方法:フォシーガ錠5mgまたは10mg(増量時)を 1日1回52週間投与

民間調査会社の富士経済によると、国内の心不全治療薬市場は2028年に19年比135.6%増の1323億円に達すると予測。利尿薬「サムスカ」(トルバプタン、大塚製薬)への後発医薬品参入で21年ごろに一時的に縮小するものの、22年以降は複数の新薬の発売によって市場は拡大に転じる見通しです。

[PDF] 心不全患者に対する SGLT2 阻害薬 処方実態調査

NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは腎臓病の診療を得意分野の一つとしてお
り、SGLT-2阻害薬『フォシーガ』の使用も積極的に行っております。腎臓病の方・腎
臓病ではないのかとご心配な方はいつでもご相談ください。

ベルイシグアトは、既存の心不全治療では対処されていないNO-sGC-cGMP経路に作用することで心臓の機能を回復させるメカニズムを持ち、HFrEF患者5050人を対象としたP3試験では標準治療への上乗せで複合エンドポイント(心血管死と心不全による入院)のリスクを10%抑制。ジャディアンスもHFrEF患者3730人を対象としたP3試験で、同じ要素からなる複合エンドポイントを25%低下させました。

フロジンプロピレングリコール水和物、以下、フォシーガ)は、標準治療を受けている慢性心不全(以

アストラゼネカは「フォシーガ錠5mg、10mg(一般名:ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、以下フォシーガ)」の添付文書が改訂されたことを機に、「慢性心不全治療に残された課題と選択的SGLT2阻害剤フォシーガが果たす役割」と題して、2023年3月2日にメディアセミナーを開催した。

セミナーでは、はじめに阪和病院・阪和記念病院 統括院長・総長 北風 政史氏より、「慢性心不全治療の現状とDELIVER試験を踏まえた今後の展望」について語られた。

日本では、主な死因別死亡において心疾患による死亡率が年々増加しており、2021年では14.9%と、がん(26.5%)に次いで多かった。心疾患の中でも心不全は5年生存率が50%と予後が不良な疾患であることが知られている。

心不全は左室駆出率(LVEF)の値によって、3つの病態(HFrEF:LVEF40%未満、HFmrEF:LVEF40%以上50%未満、HFpEF:LVEF50%以上)に分類されるが、これまで治療法が確立されていたのはHFrEFのみであった。しかし、このたびDELIVER試験により、フォシーガがLVEFにかかわらず予後を改善するという結果が示され、添付文書が改訂された。

・幅広い層を対象にしている
組み入れ時にLVEF40%を超える患者(組み入れ前にLVEF40%以下であった患者も含む)を対象とした。
・投与開始後早い時点で有効性が示された
主要評価項目である主要複合エンドポイント(心血管死、心不全による入院、心不全による緊急受診)のうち、いずれかの初回発現までの期間は、フォシーガ10mg群でプラセボ群と比較して有意に低下し、この有意なリスク低下は投与13日目から認められた。
・LVEFの値によらず有効性が認められた
全体集団とLVEF60%未満群で、主要複合エンドポイントのうちいずれかの初回発現までの期間を比較したところ、フォシーガ群におけるリスク低下効果が同等であった。この結果から、LVEF60%以上の心不全患者にもフォシーガが有効であることが示唆された。

現在、HFpEFの薬物療法におけるSGLT2阻害薬の位置付けは、海外のガイドラインではIIa、国内ではガイドラインへの記載はない。しかし、DELIVER試験などでHFpEF治療におけるSGLT2阻害薬の知見が蓄積された今、ガイドラインによる位置付けが変更される可能性がある。

続いて矢島 利高氏(アストラゼネカ メディカル本部 循環器・腎・代謝疾患領域統括部 部門長)より「慢性心不全領域におけるダパグリフロジンの臨床試験プログラム」について語られた。

矢島氏はDAPA-HF試験とDAPA-HF/DELIVER試験の統合解析結果について解説し、DAPA-HF/DELIVER試験の統合解析によれば、LVEFの値によってフォシーガの有効性に差はないことが示されていると述べた。

今回、フォシーガの効能または効果に関する注意が、LVEFによらない慢性心不全に変更されたことで、今後、慢性心不全治療がどのように変化していくか注視したい。

■参考文献
1)
2)
3)
本試験はAstraZenecaの資金提供を受けた
4)
本試験はAstraZenecaの資金提供を受けた
5)
6)
本論文作成に当たっては、AstraZenecaの資金提供を受けた

フォシーガは錠剤で、1型糖尿病、2型糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全に使えるお薬です。


できる?』」の初回は、フォシーガを取り上げます。慢性心不全の患者さんに「フォシーガ ..

新たな薬剤が相次いで登場している状況に、九州大の筒井教授は「心不全治療に新たな潮流が訪れた」と指摘。DAPA-HF試験の治験担当医師を務めた阪和第二泉北病院の北風政史院長は「SGLT-2阻害薬は幅広い心不全患者に使えるが、特に、高齢者、再入院を繰り返す患者、腎機能が低下した患者、比較的症状の軽い患者にとっては福音となる。心不全治療のニューノーマルだ」と話します。

フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO

フォシーガは世界110ヵ国以上で承認されているお薬で、1型糖尿病、2型糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全に使用できます。

なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら10mg1日1回に増量することができる。 〈慢性心不全、慢性腎臓病〉

※ジャディアンス(成分名:エンパグリフロジン)は2型糖尿病だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応があります。

フォシーガ(SGLT2阻害薬)ってどんなお薬? 効果・効能、副作用

エンレストはHFrEF患者8442人を対象とした海外臨床第3相(P3)試験「PARADIGM-HF試験」で、ACE阻害薬エナラプリルに比べて心血管死と心不全による初回入院からなる複合エンドポイントのリスクを20%抑制。フォシーガも、HFrEF患者4744人を対象とした国際共同P3試験「DAPA-HF試験」で、複合エンドポイント(心血管死、心不全による入院、心不全による緊急受診)のリスクをプラセボに比べて26%抑制しました。

フォシーガ(ダパグリフロジン)の作用機序【糖尿病/心不全/CKD】

フォシーガは、腎臓の近位尿細管付近でグルコースやナトリウムの再吸収に関わるSGLT2(ナトリウム-グルコース共輸送体2)を阻害する薬剤。心不全に対する作用メカニズムには諸説ありますが、腎臓を介した作用や血管への作用に加え、心臓への直接的な作用によって心不全への効果をもたらすと考えられています。国内では14年から2型糖尿病治療薬として販売されていますが、心不全では2型糖尿病の有無を問わず使用可能です。

sGC刺激薬は、NOへの感受性を上げ、心不全の進行を抑制する効果が

SGLT2阻害剤のフォシーガは「2型糖尿病」「1型糖尿病」に続き、2020年11月に「慢性心不全※」の効能・効果が追加承認されました。
本ムービーでは、フォシーガが慢性心不全※に対して影響すると考えられる、SGLT2阻害による腎臓への作用、血行力学的作用、心臓への作用のメカニズムを解説しています。ぜひ、ご覧ください。
※効能又は効果:慢性心不全 ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。

フォシーガ、標準治療を受けている慢性心不全で追加承認-AZほか

※フォシーガ(成分名:ダパグリフロジン)は『糖尿病のない慢性腎臓病』だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応がなされています(2020年11月に慢性心不全への保険適応承認)。

糖尿病治療薬「フォシーガ」で慢性心不全悪化リスク低減効果があることが明らかになりました。 ..

エンレストは、ARBバルサルタンとネプリライシン阻害薬サクビトリルを1分子中に1対1で含有する単一の結晶複合体です。心保護因子であるナトリウム利尿ペプチド(ANP)を分解するネプリライシンを阻害してANP系を増強するとともに、心臓刺激因子であるレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の過剰な活性化を抑制。慢性心不全に対する標準治療を受けている患者が対象で、ACE阻害薬またはARBからの切り替えで使用されます。

【心不全】「フォシーガ」承認 心血管疾患治療薬市場にとっての意味

昨年11月には、小野薬品工業のHCNチャネル遮断薬「コララン」(一般名・イバブラジン塩酸塩)が、今年8月にはノバルティスファーマのアンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬「エンレスト」(サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物)が発売。11月には、アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」(ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)も適応拡大の承認を取得しました。

心不全に対するSGLT2阻害薬の使い方についてまとめてみた 2023.12

慢性心不全では昨年以降、新規の作用機序を持つ薬剤が相次いで登場しています。

効能・効果に慢性心不全が追加になった際に、製薬企業による勉強会を薬局内で行い、慢性

慢性心不全の半数以上を占めるとされるHFrEFの治療では、▽アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)▽アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)▽ベータ遮断薬▽ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)▽利尿薬――などを必要に応じて組み合わせて使うのが標準的。一方、HFpEFでは、死亡やイベントの発生を抑制する効果を明確に示した薬剤はなく、利尿薬によるうっ血の改善や原疾患に対する治療が中心となります。

SGLT2阻害薬には血糖値を下げる効果のほかに、糖尿病患者さんの心不全を減

慢性心不全は、主に「左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)」と「左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)」に分類されます。HErEFは左室筋が十分に収縮できないことによって起こる心不全で、HFpEFは心筋の収縮は正常ながら心室が十分に拡張しないことが原因で起こる心不全です。

効能又は効果において、「ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者

九州大大学院医学系研究科循環器内科学の筒井裕之教授は「冠動脈インターベンション治療といった急性治療が進歩・普及したことで、急性心筋梗塞の治療成績は向上し、死亡者数も減少している。心不全の治療も進歩しているが、それ以上に高齢化の影響が大きく、心不全による死亡は一貫して増え続けている」と話します。

CKD患者は心不全を合併していることも少なくなく,Sglt2阻害薬は心不

心疾患による死亡は悪性新生物(がん)に次いで2番目に多く、心不全による死亡は心疾患の中で最多。心不全で19年に死亡した人は8万5565人で、10年前の09年と比べると約1.4倍、2000年と比べると約1.8倍に増えています。

本製剤を「慢性心不全」に用いる場合は、効能又は効果において、「ただし、

心不全は、心臓の機能障害によって十分な血液を全身に送り出せなくなり、呼吸困難や倦怠感、浮腫といった症状が現れる状態のことです。心筋梗塞や心筋症といった心臓の疾患や高血圧などが原因で、増悪を繰り返すのが特徴。増悪するたびに心機能は低下し、やがて生命に関わる状態に至ります。高齢化を背景に国内の患者数は毎年1万人のペースで増えており、2030年には130万人に達するとの予測もあります。