活動モードに入ります。 朝、明るい光を浴びるとメラトニンというホルモンの分泌は抑制され、夜になると十数倍多く分泌されます。


松村圭子(まつむら・けいこ) 日本産科婦人科学会専門医。2010年、成城松村クリニック開院。著書に「10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座」(永岡書店)「女性ホルモンを整えるキレイごはん」(青春出版社)など多数。モバイルサイト「ルナルナ」顧問医。


す。メラトニンの分泌は、一日のうち太陽光を目に取り込んでから 14 時間後に始まります。私たちは、

「太陽の光を浴びることが大切」と聞いたことがあるかもしれません。私たちが日常的に浴びている光は、体内時計を調節し、朝目が覚めて夜になると眠くなるというリズムをつくるために大切なものです。

光療法とは何でしょうか?
光療法は高照度光療法とも呼ばれ、太陽光やそれと同等の光をあたえることにより体内時計を調節して生体リズムを整える治療法です。

体内時計と睡眠のしくみ | 体内時計を調節するホルモン、メラトニン

体内時計のリズムを司っているのはメラトニンですが、その刺激に従って自律神経を調整しているのがセロトニンではないかと考えられるようになってきています。

近年、体内時計は皮膚、肝臓、心臓、血管などあらゆる部位にそれぞれ備わっており、その体中に備わっている体内時計に指令を出しているメインの体内時計が、視床下部の視交叉上核(しこうさじょうかく)という部分にあることがわかってきました。視交叉上核にある体内時計は他の体内時計をコントロールする働きを持っていることからマスタークロック(主時計)と呼ばれています。
実は、生体リズムのそれぞれの周期は機械の時計のように正確ではありません。たとえば、概日リズムの周期はちょうど24時間ではなく24時間数分~数十分であり、個人差があります。これが、概日リズム(おおよそ1日のリズム)と名づけられている理由なのですが、この数分~数十分の周期のずれを修正しないままでいると、24時間かけて自転する地球の周期(生活サイクル)とどんどんずれていくことになります。
このずれを生活サイクルの周期と合わせるように修正するカギになるのが朝の太陽の光です。朝日を浴びることで眼から入った太陽の光の情報を、網膜を通して視交叉上核が受け取ると、視交叉上核にある体内時計がリセットされ、24時間という一定のリズムに調整されるのです。リセットされた情報は、すぐさま全身の体内時計に伝達されます。

朝日を浴びる6つの効果!睡眠の質を最大限に高める日光浴のポイント

不規則な生活を送ることで体内時計は簡単に乱れてしまいます。体内時計の乱れに最も影響を受けやすいのが睡眠です。
朝の強い光の情報によって体内時計がリセットされると、その信号により眠りを促す睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されます。メラトニンは抑制されてから14~16時間後に再び分泌され始め、メラトニンの分泌量が増えるとその作用で深部体温が低下し眠くなります。これが「朝の強い光」と「体内時計」と「睡眠」の正しい関係です。ところが、夜中に照明やパソコン・テレビの画面などの強い光を浴びてしまうと、夜にメラトニンの分泌量が減少することになり、睡眠覚醒リズムが乱れ、不眠などの睡眠障害の原因となります。
不眠は、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病などに悪影響を及ぼし、また、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる病気を引き起こす危険性も高まります。
体内時計の乱れは、睡眠だけではなくホルモンバランスや自律神経の働きのリズムにも影響を及ぼし、食欲や意欲の減退などの体調不良を引き起こしたり、骨粗しょう症、がん、抑うつなどの原因になったりすることがわかっています。

実はメラトニンは、セロトニンを材料にして作られます。脳の松果体という部分にある酵素によって、セロトニンがメラトニンに変換されます。このような関係にあるので、セロトニンとメラトニンは何らかの関連があるのではと考えられてきました。

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地球に生命が誕生してから、多くの生物は太陽の光に影響を受けて進化してきました。特に、人間に対して太陽は大きな意味を持っていました。地球の周期が24時間であるのに対して、人間の体内時計は必ずしも24時間ではなく、人により24~25時間と言われています。

1日が25時間の人の場合、人間の自然な目覚めや寝入る時間は、日ごとに1時間づつ遅れてゆくことになるのです。この体内時計の誤差をリセットするのが朝の太陽光です。この働きが生体リズムを整える働きをします。


「朝日を浴びるといい」のはなぜ?知っておきたい睡眠のメカニズム

メラトニンは、レム睡眠を増加させる傾向にはあります。ですが、そこまで明らかに増加させるわけではありません。ですから、メラトニンによって悪夢がそこまで増えるわけではありません。メラトニン受容体作動薬のロゼレムでも、悪夢の副作用報告も0.1%となっています。

そのため、寝る前にはメラトニン分泌を抑える光の調節が必要です。 ..

不眠で悩んでいる高齢者に光を日中に照射すると、健康な高齢者以上にメラトニンが分泌されることが報告されています。

朝の光は体内時計を早め、夕の光は体内時計を遅らせます。 睡眠と光

しかし、現代は24時間社会となって生活パターンが不規則となり、太陽のリズムとは無関係の生活があたり前となっています。昔ながらの日の出と共に起きて日の入りと共に眠るという生活パターンを踏襲しにくいのです。

朝早く目覚め、夜早く眠くなる「朝型化」の常識にとらわれない対策

これまでに発表されている結果をいくつか紹介します。例えば、寝ている間に浴びる光の量が多い人ほど、うつ症状※1や糖尿病※2が多く、動脈硬化も進行している※3ことが分かりました。就寝時の光は睡眠障害、全身性炎症、肥満、脂質異常症とも関連がみられており、寝ている間に浴びる光の量が多い人ほどこうした病態が多いという結果が得られています※4。また、被験者を約2年間追跡したところ、夜寝ている間に光を多く浴びている人だけでなく、日中浴びる光の量が少ない人、夕方以降に光を多く浴びている人も、太る傾向にありました※5。このように、光を浴びる時間帯や量によって、異なる影響が表れているのです。

睡眠の準備は朝から始まる!? 朝食と睡眠の関係 | 管理栄養士コラム

このようにメラトニンが減少してしまうので、年をとると眠りが浅くなってしまうのです。メラトニンを増やすことは子供ではあまり意味がありませんが、高齢者の方では効果が期待できるのです。

メラトニンの分泌を減少させる。メラトニン:夜8時から朝4時まで

そのため体内時計がずれて生体リズムに異常をきたし、が多く見られます。光療法では太陽に代わって人間の生体リズムを整える働きをします。

浴びる時間が遅くなると、メラトニン分泌も遅くなり、遅寝につながり

メラトニンは体内時計のリズムを整え、様々な身体の機能に関係していと考えられています。精神疾患の予防、生活習慣の予防、発がん予防、認知機能の維持、アンチエイジングなど、様々な疾患の予防や治療に効果があるのではと考えられてきました。

睡眠について(後編)~良質な睡眠を得るために~|ドクターコラム

メラトニンは一生の間でも分泌量が変化します。メラトニンの分泌のピークは、なんと10歳ごろなのです。思春期がはじまるあたりから急激に減り始めて、40~50歳のころには睡眠障害が起きてもおかしくないレベルまで落ちている方もいます。50~60歳台になると、ピーク時の1/10以下になってしまいます。

Vol 1 睡眠の質が変わる朝の過ごし方 | 当院からのお知らせ

しかし残念ながら、メラトニンをサプリメントとして摂取しても目に見えるような効果は得られません。ですが、体内時計にあわせた生活リズムが作れると、身体にいいのは間違いありません。メラトニンを摂取すると免疫が少しだけ上がることが報告されています。

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光療法では、朝、太陽光またはを使用して2500 ルクス以上の光をことにより、体内時計をリセットしメリハリのある生体リズムをつくります。

目から入ってくる朝の光が脳を刺激して、体のリズムを健康な状態にもどしてくれるの ..

朝はコルチゾールの働きで血糖値や血圧が上がり、日光を浴びることでメラトニンの分泌が止まります。脳が働き始め、朝時ごろに覚醒度が最大になります。午前中はパフォーマンスが高まるため複雑な仕事に向いています。午後時ごろは心肺機能と筋力が最大になるので、運動に最適で、脂肪の燃焼もスムーズになります。時~時ごろ血圧も体温もピークを迎え、時ごろにメラトニンの分泌が始まります。

睡眠には、体内時計・自律神経・睡眠ホルモンのメラトニンなどが関係しています! ..

メラトニンには抗酸化作用(アンチエイジング)があると考えられています。もともとメラトニンは、肌を白くする物質を探している過程で見つかった物質です。動物実験レベルでは肌が白くなったという報告もあります。メラトニンの抗酸化作用は、不妊にもメリットがあるのではと研究されています。少量のメラトニンは、卵子を酸化ストレスから保護することで成熟が促され、受精率や妊娠率の改善につながるのではと推測されています。

(老化防止・抗ガン作用)がある。 朝、光を浴びてから14~16時間後にUP。日中に日の光を浴

メラトニン(Melatonin, N-acetyl-5-methoxytryptamine)はその大部分が脳内の松果体で産生されるホルモンです。メラトニンは必須アミノ酸のトリプトファンを原料(基質)として合成されます(図)。その過程で、セロトニンをN-アセチルセロトニンに変換するN-アセチルトランスフェラーゼ(NAT)の活性が体内時計と外界の光の両者の調節を受けます。具体的には、体内時計(視床下部の視交叉上核:しこうさじょうかく)が発振する概日リズムのシグナルは室傍核(しつぼうかく)、上頸神経節を経て松果体に伝達されてNAT活性を「抑制」します。体内時計の活動は昼高夜低であるため、結果的に松果体でのメラトニンの産生量、すなわち血中メラトニン濃度は逆に昼間に低く夜間に高値を示す顕著な日内変動を示します。

視覚障がいと日内リズム | ひきち眼科 | 北海道札幌駅徒歩3分

ただメラトニンは明るい光によって分泌が止まってしまいます。朝、しっかり太陽の光を浴びることでメラトニンがストップするのは目が覚めるからいいのですが、夜、スマホなどのブルーライトをずっと見ていると睡眠に悪影響を及ぼしてしまいます。

昇し始めて眠くなります。 すなわち朝、 光を浴びる時刻が、 その日の眠りの

なぜ光の浴び方がこれだけさまざまな病態に影響するのでしょうか。光は目から入り、目の奥にある網膜を通ります。網膜には光の刺激を受容する細胞があり、この刺激が、脳にある「視交叉上核(しこうさじょうかく:SCN)」に到達します。SCNは、人間の体内時計の中枢(中枢時計)に当たる部分で、ホルモンなどの分泌を介して、各臓器の体内時計(末梢時計)も調整しています。体内時計には、光だけでなく食事や運動も影響を与えますが、目から入る光の影響が圧倒的に大きくなっています。夜遅い時間に光を浴びると体内時計が後ろにずれて夜型になり、朝早い時間に光を浴びると前にずれて朝型になることも分かっています※6