類となっている。 治験・臨床研究の枠組みの中にて薬剤を使用する場合には、関連する法律・指針等に準じ
日本でもこの成果が考慮され、同7月にデキサメタゾンの使用が承認された。現在でもコロナの治療現場で活用され、英国の試算では世界中で100万人以上の命を救う治験成果となった。(東京)の大曲貴夫・国際感染症センター長は「スピード、データの質ともに世界に与えた恩恵は計り知れない」と称賛する。
世界的流行からわずか3カ月 英国が新型コロナ薬を見つけたわけは
今回は、新型コロナウイルス感染症の治療薬について特集します。医療機関ではどのような薬が使われていて、どれくらい効果があるのかをお知らせします。
【レムデシビル】
2020年5月7日に特例承認されました。商品名はベクルリーです(特例承認については割愛)。30カ国、405の病院で入院中の患者を対象に実施した非盲検の比較臨床試験において、標準治療群と比較したレムデシビル群の死亡リスク比は0.95(95%信頼区間0.81~1.11)であったとする中間結果が発表されています。このリスク比の読み方は、死亡を最大で19%減少させるが、場合によっては11%増加させるという意味です。十分な効果があるとは言えない結果しか出ていないのが残念です。
【デキサメタゾン】
副腎皮質ホルモン(ステロイド)です。英国で行われた入院患者対象の大規模多施設無作為化オープンラベル試験で、デキサメタゾンの投与を受けた患者は、標準治療を受けた患者と比較して致死率が減少したことが示されました。この試験に参加した人数は6425人であり、デキサメタゾンを使った群の死亡率が21.6%、使わなかった群の死亡率が24.6%で、死亡率を改善しました(28日後に比較)。
しかし、効果は限定的です。酸素を必要とした患者以外では効果に差がなかったことから、一定以上の重症患者への投与が求められています。
【ファビピラビル】
商品名はアビガンであり、これまでも、新興型インフルエンザの発生で何度も報道されてきました。
十分な臨床試験は経ていませんが、PCR検査陰性化、発熱の点で、投与しなかった場合より早く回復する傾向があるとされています。しかし、まだ十分なRCT(ランダム化比較試験)が行われていないこと、死亡や重症化を阻止する効果は証明されていないことなど、使うには十分な根拠がありません。
今回は、主に治療に使う代表的な薬剤を解説しました。現在のところ、新型コロナウイルス感染症に関しては、いわゆる特効薬と言われるような薬剤はありません。患者自身の年齢や基礎疾患、免疫状態などによって予後が大きく違うのが現状です。今後、より良い薬剤の開発や、使い方の工夫などが出てくる可能性もありますが、リスクファクターの高い患者は、新型コロナウイルス感染症にかからないことがもっとも重要と考えられます。
関節炎やアレルギーなどの治療に幅広く使われているステロイド薬の「デキサメタゾン」に、重症の新型コロナウイルス感染症患者の死亡率を低下させる効果があることが分かったとして、英オックスフォード大学などの研究チームが16日に記者会見を開いて発表した。
[PDF] COVID-19に対する薬物治療の考え方 第13版
リカバリー試験は、一般的な病気治療に使われてきた既存薬や治療法について、コロナにも効果がないか試す治験だ。ハンナさんには数個の選択肢から、コンピューターが無作為に選んだ剤「デキサメタゾン」が投与された。
臨床試験は、病院に入院している新型コロナウイルス感染症の患者を無作為に抽出して約2100人にデキサメタゾンを投与し、約4300人には一般的な治療を行った。
また、治験・臨床研究の枠組みの中にて薬剤を使用する場合には、関連する法律・指針等
国内ではすでに感染症等の重症患者に対して承認されているステロイド薬ですが、英国での試験で新型コロナウイルスの重症例の死亡を減少させたとの報告があります。