前立腺がんの検診を受ける予定のある方は、検査を実施される医師にプロペシアを服用していることを
男性 3,047 例を対象に長期の二重盲検試験(平均追跡期間 4.5 年)を行い,プラセボ,ドキサゾシン,フィナステリド,およびその併用療法が,良性前立腺肥大症の臨床的進展の指標に及ぼす効果を比較した.
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)や前立腺肥大症の治療に広く用いられる医薬品です。 ..
4 年の試験期間のあいだに,プラセボ群の患者 1,503 人中 152 人(10%)およびフィナステリド群の患者 1,513 人中 69 人(5%)が,前立腺肥大症のために手術を受けた(フィナステリドによるリスク減少,55%;95%信頼区間,41~65%).急性尿閉は,プラセボ群では患者 99 人(7%)そしてフィナステリド群では患者 42 人(3%)に起った(フィナステリドによるリスク減少,57%;95%信頼区間,40~69%).試験を終了した患者の中で,症状スコアの平均減少は,フィナステリド群で 3.3 およびプラセボ群では 1.3(<0.001)であった.フィナステリドによる治療はまた,尿流率を有意に改善し,また前立腺容積を有意に減少させた(<0.001).
良性前立腺肥大症は,一般にαアドレナリン受容体拮抗薬(α遮断薬)または 5α還元酵素阻害薬で治療される.これらの薬剤の単剤あるいは併用療法が,臨床的進展のリスクに与える長期効果は明らかではない.
このプロスカーというのは、良性前立腺肥大の治療及び緩和に使用されていました。
尿閉塞および前立腺肥大の症状を示す患者では,フィナステリドによる 4 年の治療により,症状および前立腺容積が減少し,尿流率が増加し,手術および急性尿閉の可能性が減少する.
"男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリド(プロペシア®)やデュタステリド(ザガーロ®)を飲むと不妊症になるのでしょうか?"という話題についての論文を紹介し、3回にわたってお伝えいたします。
男性型脱毛症(AGA)治療薬であるフィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されました。さらに、AGA治療薬としても適応となり利用されています。また、前立腺癌の予防効果も証明されています。日本では、0.2mgと1mgの使用が認可されていますが、保険収載はされていないため、自費診療での使用となっています。フィナステリドは、主要な男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α-還元酵素の作用を抑制することにより治療効果を発揮します。この結果、体内のジヒドロテストステロンの濃度は減少し、テストステロン濃度は上昇します。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンとしてもっとも強い作用を有するため、この薬剤により男性ホルモンの作用がある程度抑えられることになります。この薬剤は5α-還元酵素II型を抑制します。精子形成には男性ホルモンが必要なために、当初から精子形成に影響を及ぼすことが懸念されていました。海外では前立腺肥大症に対してフィナステリド1日5mgが投与されており、この量では精液量が25%減少すること、そのほか前立腺体積が20%縮小すること、前立腺癌の腫瘍マーカーである前立腺特異抗原(PSA)の50%減少効果があることが既に報告されていました。
論文の要旨:
この論文は、フィナステリド1日1mgを内服することの影響を検討したものです。精子形成や、精液量、前立腺体積、PSA値がどのように変化するかについて、多施設の二重盲検無作為化比較試験にて解析しています。
解析対象となったのは、19歳から41歳の健常者181名です。これらが無作為にフィナステリド1日1mgを内服する群および偽薬(プラセボ、有効成分の入っていないもの)を内服する群に振り分けられました。フィナステリドおよび偽薬は、48週間内服し、60週間休薬しました。
結果:
フィナステリド1日1mg内服により、精子濃度、総精子数、精子運動率、精子正常形態率に有意な変化はありませんでした。精液量はフィナステリド内服群で0.3mL(11%)の減少、偽薬内服群で0.2mL(8%)の減少で、両者の差の中央値は0.03mLで有意なものではありませんでした。一方、フィナステリド内服群で前立腺体積は2.6%の減少、PSA値は0.2ng/mLの減少でいずれも有意な変化でした。この変化はフィナステリド中止によりもとにもどりました。
結論:
若年健常者において、1日1mgのフィナステリド内服48週間では、精子形成や精液量に影響はないということになります。また、前立腺肥大がない若い方でもフィナステリド内服により前立腺体積は減少しましたが、中止により回復しました。
ともに前立腺肥大症のお薬の一つです。 前立腺肥大症のお薬には数種類あります。 ..
フィナステリドやデュタステリドといった5α-還元酵素阻害薬はAGA治療薬として広く用いられています。この研究は古いものですが、症例数はある程度あり、多施設の無作為化試験という比較的質の高いものです。この研究からわかるのは、”若年の健常者において”は、フィナステリド1mgの投与によって精子の数や精子の運動性に影響はないだろうということです。最近の後ろ向きの研究でもAGA治療としてフィナステリド1日1mgの内服により、有意に精子数の減少が起きたことが報告されました(Pallotti F et al, Endocrine. 2020)。この研究でも、フィナステリド開始時の精子数がとても多かったため、大抵の場合は減少しても問題ないレベルに収まっていました。我が国で認可されている0.2mgではさらに影響が小さいことが予想されます。他の研究では妊娠中に精液からこの薬剤が移行することの問題も検討されていますが、ごく微量なので妊娠に影響しないと結論づけられています(Laborde E and Brannigan R, J Androl 2010)。
ただし、今回ご紹介した研究には不妊症の症例や、より高齢の男性は基本的に含まれていませんので解釈には注意が必要です。
5α-還元酵素I型およびII型の両方の作用を阻害するデュタステリドについては次回ご紹介します。
ドキサゾシンとフィナステリドの長期併用療法は安全であり,いずれかの単剤療法よりも,良性前立腺肥大症の全般的な臨床的進展のリスクが有意に低下した.また,併用療法とフィナステリド単剤療法では,急性尿閉の長期リスクと侵襲的な治療の必要性が低下した.
症、前立腺肥大症・排尿障害となっています。しかし、最近シアリス ..
それがPCPT(Prostate Cancer Prevention Trial)と言われる前立腺がんの予防に関する臨床試験です。
その結果は意外なことにフィナステリド5mgを内服することによって、前立腺がんそのものは減っても、むしろ悪性度の高い前立腺がんを増やす可能性があるというものでした。
5α還元酵素阻害薬、前立腺がん発症を予防、生存は改善せず/NEJM
そのため前立腺肥大症に対してフィナステリドを使用するのが本当にいいことなのか分からなくなりました。
フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】
今回は、AGA治療薬フィナステリドと男性疾患との関連性について駅前AGAクリニックの医師が詳しく解説します。
[PDF] 《フィナステリド錠》 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬
フィナステリドは1992年に米食品医薬品局(FDA)に良性前立腺肥大症の治療薬として認可されました。
[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠
1960年代に男性型脱毛症とDHT(ジヒドロテストステロン)の関係が示され、テストステロンからDHTへ変換する5α-還元酵素阻害剤の探索が行われました。その結果、1983年に米国メルク社により5α-還元酵素阻害薬としてフィナステリドが合成され、1992年に前立腺肥大症(BPH)の治療薬として5mg錠が、1997年に男性型脱毛症の治療薬として1mg錠がFDAに認可されました。現在、フィナステリド1mg錠は世界60ヵ国以上で男性型脱毛症の治療薬として承認、発売されています。
により血清PSA濃度が約50%低下した2)。したがって、本剤投与
フィナステリドが前立腺の肥大を抑えるのであれば、前立腺の炎症も緩和することが想像されます。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
米国立衛生研究所(NIH)傘下の米国立がん研究所(NIH)の資金提供を受けてSWOG(South West Oncology Group) Cancer Research Networkが1993年にPCPT(前立腺がんの予防に関する臨床試験)を開始しました。
[PDF] 効能・効果、用法・用量、 使用上の注意(案)及びその設定根拠
この二重盲検無作為プラセボ対照臨床試験において,中等度から重度の尿路症状を有する前立腺肥大症患者 3,040 人を,フィナステリド毎日 5 mg またはプラセボで 4 年間治療して調べた.症状スコア(尺度 1~34),尿流率,および転帰イベントの発生を患者 3,016 人について 4 ヵ月ごとに評価した.前立腺容積は患者のサブグループにおいて測定した.転帰に関する完全なデータは患者 2,760 人について利用可能であった.
この度従来のプロペシア、フィナステリドに加えて新規治療薬ザガーロが登場しました。 ..
前立腺がんの発症リスクがプラセボ群に対してフィナステリド群では25%減少するものの悪性度の高い前立腺がん(グリソンスコアが7-10)がフィナステリド群で6.4%、プラセボ群で5.1%で発症していて有意にフィナステリド群で悪性度の高い前立腺がんが増えていたのです。
AGA(男性型脱毛) | やすだ泌尿器クリニック|ザガーロ ミノキシジル
つまり前立腺がんは全体としては減ったけれども悪性度の高い前立腺がんは増えたという結果だったのです。
フィナステリド、髪の毛を生成を助ける亜鉛が配合された内服薬です。 ..
フィナステリドによって本当に悪性度の高い前立腺がんが増えたのかもしれません。
【AGA治療薬】プロペシア(フィナステリド)とは?効果や副作用
それともフィナステリドによって前立腺が小さくなることによって悪性度の高い前立腺がんの発見がしやすくなっただけなのかもしれません。
必ず、医師の診察を受けて医師の処方箋で購入してください。 プロペシアの効果は有効成分「フィナステリド」の作用 ..
そこで今度はこれが生存率の低下や前立腺がんによる死亡率に影響するかどうかが検討されました。
2014年3月17日 AGAにはプロペシアよりアボルブが有効?
フィナステリド5mg錠は、男性型脱毛症治療薬としてだけではなく、前立腺肥大症の治療薬として、世界100ヵ国以上で承認、発売されており、10年を超える安全性データから高い安全性が証明され、データにより裏付けられています。
【薄毛/AGA治療】フィナステリドの真実を解説します。 | 美容コラム
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要です。また、効果を持続させるためには継続的に服用する必要があります。
なお、服薬量の増量による効果の増強は確認されていないため、上限でも1日1mgの投与で十分です。フィナステリドを6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の改善がみられない場合には投薬を中止します。また、6ヵ月以上投与する場合であっても、定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討する必要があります。
AGA治療薬の副作用について ~性機能障害関連~ – 南青山 皮膚科
本邦で実施した男性におけるAGAを対象とした臨床試験の結果から、フィナステリド(0.2 mgおよび1mg)はプラセボと比べて有意に脱毛の進行を遅延し、さらに十分な安全性を示しました。外国で実施された男性におけるAGAを対象とした臨床試験において、フィナステリド1mgは5年間にわたり高い安全性を示し、頭髪の持続的な改善および脱毛の進行遅延効果、前頭部、頭頂部のAGAに対する有効性、およびヘアサイクルの改善を示しました。
フィナロイドは同じフィナステリドを含むプロペシアや、5α ..
約30万人・年、中央値で18.4年の追跡期間中に前立腺がんでの死亡はフィナステリド群で42例でありプラセボ群で56例発生しました。
AGA治療(フィナステリドなど)が効果がない人や場合ってあるの?
より大規模に、約20年というより長期間でデータを収集した結果では前立腺がんによる死亡率は25%も減少するというものだったのです。