特に痙攣に注意が必要なてんかん患者には、非鎮静の抗ヒスタミン薬を選ぶ ..
このことから、熱性痙攣の既往歴がある方が発熱した場合は、鎮静性抗ヒスタミンの服用を避けるべきといえます。
ヒスタミンは中枢神経において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、抗痙攣作用も有す。 ..
日本小児神経学会が発刊している「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」には、「発熱性疾患に罹患中に鎮静性抗ヒスタミン薬を使用してよいか」との問いに対して以下のような記載がされています。
第一世代の抗ヒスタミン薬と第二世代の抗ヒスタミン薬でリスクを比較したところ、発熱してから痙攣が起こるまでの時間を短縮させる働きが両方で確認されました。また、第一世代の抗ヒスタミン薬を使用したグループでは、優位に発作持続時間が長いことも確認されています。
・痙攣閾値を低下させる。熱性けいれんが長引く可能性がある(熱性けいれん診療 ..
抗ヒスタミン薬はヒスタミンというアレルギー症状を引き起こす物質が作用する受容体をブロックするもので、H1~H4の4種類があります。
熱性痙攣に注意が必要なのは、鎮静性抗ヒスタミン薬だけではありません。気管支拡張薬であるテオフィリンも発作持続時間を延長させるといわれています。
けいれん発作が増悪するので注意が必要です。 ④10才未満のお子さんで、けいれんの ..
今年も花粉症のシーズンがやってきました。スギやヒノキの花粉は2月から4月にかけてピークを迎えますが、今年は例年より花粉の飛散量が多いと報道されております。花粉症の症状を和らげるためには抗ヒスタミン薬が有効ですが、てんかんがあると内服することに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
H1受容体は、中枢神経系に多く分布しており、ヒスタミンが結合すると興奮性を高め、覚醒状態を維持するために関与している物質のひとつです。また、平滑筋や血管内皮細胞などにも分布しており、こちらに作用するとアレルギー反応や炎症反応を引き起こします。
熱性痙攣、てんかん等の既往歴はない。 「インフルエンザA型治療のため ..
そのため、熱性痙攣の既往歴がある子どもが熱を出した場合は、抗ヒスタミン薬と同様にテオフィリンの使用も推奨されていません。
抗ヒスタミン薬が、熱性痙攣の発症リスクを上げたというデータは今のところありません。しかし、熱性痙攣を発症した場合に発作持続時間を長くする可能性があります。
2 痙攣:眩暈、ふるえ、頭痛、四肢のしびれ、ふらつき、顔面や四肢の筋攣縮.
抗ヒスタミン薬とは、神経伝達物質の一つであるヒスタミンの働きを抑える薬のことです。古くから使われており眠気が出やすいものを第一世代、比較的新しく開発されたもので眠気が出にくいものを第二世代の抗ヒスタミン薬と呼んでいます。主な抗ヒスタミン薬は、以下の通りです。
2 アレグラ®(フェキソフェナジン); 2.2.3 ザジテン®(ケトチフェン)
ところで、熱性痙攣の子どもには抗ヒスタミン薬を避けたほうが良いという話を聞いたことがありませんか?しかし、抗ヒスタミン薬が熱性痙攣の発症率を上げることはありません。では、なぜ避けたほうが良いのでしょうか。
・長期使用で胃痛が出現することがあり注意が必要です。 □ディレグラ®
このようにヒスタミンは身体の中で様々な働きをしていますが、抗ヒスタミン薬はこれらの受容体にヒスタミンと競合して結合し、ヒスタミンの作用をブロックします。私たちの身体の中には血液-脳関門という、血液中の物質が容易には脳(中枢神経系)に入り込めなくするバリアが存在します。しかし、抗ヒスタミン薬の中には血液-脳関門を通過しやすいものもあり、これらの薬剤は中枢神経系のH1受容体にも作用し、眠気などの副作用を引き起こします。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 ..
熱性痙攣を発症するピークは1歳です。約90%は3歳までに発症するといわれています。つまり、3歳までに熱性痙攣を起こさなければ、今後発症する可能性は低いといえるでしょう。
11.1.1. 痙攣(頻度不明):人工透析患者において痙攣があらわれることがある〔9.2.2参照〕。 ..
抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代があり、第一世代抗ヒスタミン薬(d-クロルフェニラミンやシプロヘプタジン、プロメタジンなど)は血液-脳関門を通過しやすいため中枢神経系への移行が多く、第二世代抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジンやオロパタジン、エピナスチンなど)は血液-脳関門を通過しにくいため中枢神経系への移行は少なくなっています。
フェキソフェナジンやオロパタジン、エピナスチンなど)は血液-脳関門を ..
しかし、熱性痙攣を発症したからといって、必ずてんかんに移行するわけではありません。約90%の子どもはてんかんを発症しないことから、無闇に心配しすぎる必要はないでしょう。
[PDF] フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合錠
第一世代のものは眠気の副作用や痙攣発作のしきいを下げて発作を誘発する可能性があるため、てんかんの患者様には適していません。「てんかんの方は抗ヒスタミン薬を飲まない方が良い」と言われるのはこちらの薬剤のことを意図して言われているのだと思います。一方、第二世代のものは中枢神経系への影響が少なく、眠気などの中枢神経系の副作用を起こしにくいとされていますので、てんかんの患者様でも安心してお飲み頂けます。
けいれんなどの興奮作用を起こすことがある※この作用により、前立腺肥大や ..
・のかゆみ止めとして抗ヒスタミン薬が使用されるが、ヒスタミン非依存性の経路で起こるかゆみがあるため、必ずしも抗ヒスタミン薬が有効ではない。
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
熱性痙攣の後にてんかんを発症する割合は約2~7.5%といわれています。これは、一般の方がてんかんを発症する確率よりも高い数字です。
a.d-クロルフェニラミン · b.ケトチフェン · c. フェキソフェナジン · d. レボセチリジン · e. シプロヘプタジン.
ヒスタミンは中枢神経において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、抗痙攣作用も有す。乳幼児は、脳内の神経細胞が未熟であり、抗ヒスタミン薬が脳内に移行すると、ヒスタミンによる抗痙攣作用を阻害し、痙攣や興奮等を誘発する可能性がある。血液脳関門を移行しにくいフェキソフェナジン、エピナスチン、レボセチリジン等の選択が望ましい。
ビラスチンとフェキソフェナジンは薬理学的に似ているが,その違いはビラ
熱性痙攣を繰り返し起こす子どもはあまり多くなく、予後は比較的良好です。年齢とともに再発率は低下し、いずれほとんど痙攣が起こらなくなります。しかし、熱性痙攣を起こした一部の子どもは将来的にてんかんを発症することがあるため、注意が必要です。
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熱性痙攣を繰り返す場合、また発作時間が5分以上と長い場合などは、予防薬(ダイアップ)が使われることがあります。すでに起きている痙攣を抑える効果はあまり期待できませんが、高い予防効果が期待できます。
アレグラR,アレジオンR,ザイザルRなど)を選択することが望ましい(表1)(文献8)。 【文献】
一度熱性痙攣を起こすと「また痙攣を起こすのでは」と心配になる方が多いでしょう。しかし、熱性痙攣を起こした子どもの約70%は再発することなく一度きりの痙攣で終わるといわれています。
図3 血中薬物濃度とH1受容体占拠率の関係 (Tashiro M et al, 200612 より改変 )
ヒスタミンは中枢神経系において神経伝達物質として様々な役割を果たしており、中枢のヒスタミンH1受容体は、抗けいれん作用も有している。ヒスタミンH1受容体拮抗薬による催けいれん作用が幼弱動物で認められており、GABA(γ-アミノ酪酸)などによる中枢神経の抑制系が十分に発達していない乳幼児では、ヒスタミン系が神経の抑制系として働いている。血液脳関門を通過し、脳内に移行したヒスタミンH1受容体拮抗薬は、ヒスタミンニューロンによる抗けいれん作用を阻害し、特にてんかん素因のある小児や脳内の神経細胞の未熟な乳幼児ではけいれん等を誘発する。血液脳関門を通過しにくく、ヒスタミンH1受容体占拠率の低いヒスタミンH1受容体拮抗薬は、フェキソフェナジンエピナスチン、エバスチンなどである。
かぜをひくと、鼻汁が出るわけですが、抗ヒスタミン薬(レボセチジリン®、フェキソフェナジン ..
発熱に伴って痙攣を起こすのは、子どもの脳神経細胞が急な体温変化に対応できなくなるためです。また、遺伝的な要因も関係しています。熱性痙攣の多くは、5分未満と短い痙攣です。