[PDF] 慢性副鼻腔炎に及ぼすクラリスロマイ 少量長期投与の効果


好酸球性副鼻腔炎に対する副腎皮質ステロイド薬の全身投与の有効性は、手術の有無に関わらず証明されており、推奨されています。全身投与により間脳-下垂体-副腎皮質系に影響を与え、クッシング症候群や副腎皮質機能低下をきたすなど重篤な副作用があり、使用には注意を要しますが、好酸球性副鼻腔炎の重症例や術後に限られた期間使用されています。たとえば、セレスタミンにおいては術後から1日2錠2週間、その後1日1錠2~4週間、さらに1錠を隔日投与し、約2か月投与する方法があります。


本研究はクラリスロマイシン(CAM)の 少量長期投与の効果を評価するためにデザインされた。対象は

抗ロイコトリエン薬のひとつであるモンテルカストは、好酸球性副鼻腔炎の病態形成に重要な因子であるCysLTsの作用を阻害する薬物で、副鼻腔炎の浮腫性粘膜(アルブミン存在下)においてもCysLT1レセプタ-への結合力が、同じ抗ロイコトリエン薬のプランルカスト水和物と比較して優れ、効果が期待できます。最近慢性鼻副鼻腔炎におけるモンテルカストに関するメタアナリシスが行われ、その有効性が報告されています。したがって好酸球性副鼻腔炎の軽症例には副腎皮質ステロイド鼻噴霧薬とモンテルカストの併用治療が推奨されます。

アレルギ-性鼻炎では喘息の治療を行うと鼻炎も改善します。好酸球性副鼻腔炎についても最近、喘息治療の強化すなわち、吸入ステロイド薬(ICS)と長期作用性β2刺激薬(LABA)の配合薬(ICS/LABA)の有効性が報告されています。

【背景】慢性副鼻腔炎は小児気管支喘息への合併頻度も高く,また ..

病態が多様で治療方法も様々な慢性副鼻腔炎の治療では、個々の患者さまの病態を鑑別し、病態にあった治療の実施がポイントになります。そのため症状や病歴のみならず、アレルギー性鼻炎・喘息・鼻中隔弯曲・鼻茸などの有無、鼻汁の性状、X線検査やCT検査といった画像所見などを参考にします。

慢性副鼻腔炎に対しては病態に適した薬物を組み合わせますが、一般的なのがマクロライド少量長期療法です。鼻・副鼻腔粘膜の慢性化した病的状態を正常にし、鼻汁や後鼻漏を少しずつ改善させます。

しかし、保険診療で、マクロライド療法に使用が認められているのは、現在、クラリスロマイシンのみ。 ..

喫煙をする人はタバコの影響によって鼻の粘膜が弱くなり、細菌感染を起こしやすく副鼻腔炎になりやすい傾向にあります。
また、虫歯が原因の場合もあります。

クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシンといったマクロライド系抗生物質を通常の半分の量で、2週間から数ヶ月間という長期間服用します。抗菌作用の弱い抗生物質を半量で用いるため長期間の服用でも安全性は高いです。

14 員環(エリスロマイシン EM、クラリスロマイシン CAM、ロキシスロマイシン RXM).

副腎皮質ステロイド薬は、好酸球性副鼻腔炎の病態形成に重要な因子であるTh2サイトカインの発現を比較的容易に抑制するため、薬物療法においては重要です。副腎皮質ステロイド鼻噴霧薬は、全身投与ほど有効ではないとされますが、副作用もなくある程度の効果が期待でき、好酸球性副鼻腔炎の基盤となる治療です。

当科では、副腎皮質ステロイド鼻噴霧薬とモンテルカストの併用効果が不十分な症例には、経口ステロイド薬を使用する前に呼吸器内科医と協議して、ICS/LABAを積極的に使用するようにしています。実際、喘息を合併する副鼻腔炎患者に、喘息に対する吸入治療をFP単独からICS/LABAに強化したところ、血中好酸球、鼻茸好酸球浸潤、CTスコアの改善がみられています。


5.1 「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し、抗菌薬 ..

内視鏡下鼻副鼻腔手術の有効性は言うまでもありませんが、病態に応じた薬物治療は再発予防としても大変重要です。図は術後に喘息治療のステロイド吸入を行わなかった場合(上)と行った場合(下)を比較したものです。行わなかった場合には鼻茸が再発しています。

ライドといわれるクラリスロマイシン(CAM14 員環マクロライド)の方が、効果があ

鼻からウイルスや細菌が入り、副鼻腔に侵入して炎症を起こすと副鼻腔炎になります。真菌(カビ)の一種が感染して起こることもあります。

投与量は,エリスロマイシン10 mg/kg/day,クラリスロマイシン3 mg/kg/dayとした.

耳鼻咽喉科医が最も得意とする検査です。鼻内を内視鏡で観察し、膿性の鼻汁が副鼻腔から鼻腔へと流れ出てくることを確認します。また、ポリープの有無も確認することができます。
副鼻腔炎の多くは内視鏡検査で診断可能ですが、鼻腔と副鼻腔の交通路が完全に閉鎖してしまっている場合は、内視鏡検査のみでは診断困難な場合もあります。

通常、小児にはクラリスロマイシンとして1日体重1kg あたり 15mg(力.

好酸球性副鼻腔炎は薬物治療により改善することもありますが、多くの場合は内視鏡下鼻副鼻腔手術が必要です。内視鏡下鼻副鼻腔手術では鼻茸を切除するほかに、鼻副鼻腔の形態を換気が良くなるように修正します。

クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス) – 呼吸器治療薬

内視鏡を使用して手術操作をすべて鼻の穴から行う、より安全で低侵襲(傷が少ない)手術です。鼻茸を切除し、病的な粘膜を除去された各副鼻腔が鼻腔に大きく開放されることで、副鼻腔炎の再発を防ぎます。

副鼻腔炎の症状としては、などがあります。

好酸球性副鼻腔炎の治療方針については、再発リスクに基づいたアルゴリズムが作成されており、再発性・難治性の度合いによって低リスク群、中等度リスク群、高リスク群の三群に分けて治療方針を決定します。喘息の合併や血中好酸球数が多い場合は再発の高リスク群となります。
薬物療法は、再発低リスク群ではステロイド鼻噴霧薬と抗ロイコトリエン薬の併用、喘息合併例では吸入療法の強化、高リスク群ではステロイド全身投与が考慮されます。

喘息の吸入治療強化により副鼻腔炎も改善

鼻腔を左右に仕切る鼻中隔は誰しも多少湾曲していますが、鼻閉や副鼻腔炎、嗅覚低下・障害が生じるほど湾曲の度合いが強ければ、曲がった部分の鼻中隔軟骨・骨を摘出してまっすぐにします。この手術は鼻内からアプローチします。

好酸球性副鼻腔炎症例のCT

好酸球性副鼻腔炎の治療に際しては、内視鏡下副鼻腔手術と病態に基づいた薬物治療の双方が重要です。

・急性の副鼻腔炎は遺伝することはありません

急に発症した感染性の鼻炎、急性副鼻腔炎は風邪の一病態と考えられます。急性副鼻腔炎診療ガイドラインでは、上気道ウィルス感染(風邪)の後に膿性鼻汁が10日以上持続する場合、また5~7日後に悪化する場合は、細菌性急性鼻副鼻腔炎と診断されます。小児は毎年6~8回の風邪にかかり、そのうち5~13%が2次的な副鼻腔細菌感染に陥るといわれます。鼻副鼻腔炎は、中耳炎、気管支炎、肺炎とともに”風邪がこじれた状態”と言えます。

副鼻腔炎の症状としては、

好酸球性副鼻腔炎の治療に際しては、内視鏡下副鼻腔手術と病態に基づいた薬物治療の双方が重要です。

上気道の慢性副鼻腔炎についても改善をもたらして

好酸球性副鼻腔炎の治療方針については、再発リスクに基づいたアルゴリズムが作成されており、再発性・難治性の度合いによって低リスク群、中等度リスク群、高リスク群の三群に分けて治療方針を決定します。喘息の合併や血中好酸球数が多い場合は再発の高リスク群となります。

[PDF] マクロライド少量長期投与療法について

マクロライド少量長期投与を基本とする薬物療法と、内視鏡下副鼻腔手術を組み合わせて治療しますが、好酸球性副鼻腔炎は再発しやすい難治性の副鼻腔炎で、近年増加傾向にある病気です。
鼻内には鼻腔ポリープである多発性の鼻茸が生起し、副鼻腔粘膜への顕著な好酸球浸潤が特徴で、主に副鼻腔の病変は篩骨洞、嗅裂という部位に起こります。

副鼻腔炎に対する重要な治療法となっている。さら

鼻の入口からのどにつづく、空気の通る穴を鼻腔といいます。鼻腔のまわりの骨には左右それぞれがあって、これを副鼻腔といいます。これらの副鼻腔は粘膜で覆われており、正常な状態においては空気で満たされています。
は、眼の下の空洞で、4つのうちで最も大きい空洞です。ここに炎症が起こると、頬や上あごの歯が痛くなります。
は、両眼の間にある、蜂の巣のような空洞の集まりです。ここに炎症が起こると、眼の間が痛くなります。
は、眼の上の空洞です。ここに炎症が起こると、額が痛くなります。
は、鼻の奥にある空洞です。ここに炎症が起こると、眼の奥や頭痛、頭重感がでます。

炎、中耳炎、副鼻腔炎〉

子供の副鼻腔は発育途上であり、大きく鼻とつながっていることから、容易に副鼻腔に感染を起こします。また、風邪にかかる頻度が高いので、成人よりも頻繁に急性副鼻腔炎の状態になりやすく、あたかも慢性化しているようにみえるかもしれません。しかし実際は、成人に比べて急性の病変が反復していることが多いです。またアレルギー性鼻炎と合併しているパターンも多く、春から秋にかけてはアレルギー性鼻炎の症状が前面に出て、冬場の風邪のかかりやすい時期は副鼻腔炎症状が前面に出る場合もあります。一方で成長に伴い自然治癒することが多いです。(小学校高学年までに治ることが多いです)

副鼻腔炎に対する抗生剤と耐性菌

好酸球性副鼻腔炎の確定診断は術後の鼻茸の病理組織検査で行います。鼻茸中の好酸球数が顕微鏡下に1視野(400倍)あたり70個以上あった場合に好酸球性副鼻腔炎と診断されます。

[PDF] 副鼻腔炎に対するマクロライ ド療法

副鼻腔は先にお伝えしたように鼻の周辺にある空洞です。
レントゲンを撮ると、空洞(通常であれば空気が入っている)は黒く写り、骨のある部分は白く写ります。
そのため、正常の副鼻腔は空洞ですから本来は黒く写るはずです。しかし、副鼻腔炎になって、粘膜が腫れたり、ウミが溜まって空洞を埋めてしまうと、レントゲンを撮った時に白く写ります。