7 .3 ボルテゾミブ及びデキサメタゾン併用、又はボルテゾミブ、メルファラン及びプレドニゾロン併用の場合、


直ちに幹細胞移植を受ける意向がない多発性骨髄腫患者に対する初期療法として、レナリドミド(レブラミド)とデキサメタゾン併用へのプロテアソーム阻害剤ボルテゾミブ(ベルケイド)の追加投与は生存の改善を示した。これらの結果は、フロリダ州オーランドで行われた2015年度米国血液学会年次総会で発表された。


デキサメタゾンを併用していました。 6例中3例は造血幹細胞移植を実施した ..

前治療歴のない移植可能な65歳以下の症候性多発性骨髄腫患者31人を対象として、レナリドミド(レブラミド)+ボルテゾミブ(ベルケイド)+デキサメタゾンの3剤(RVD)による導入療法および地固め療法後のレナリドミド維持療法を評価した臨床試験の中間集計結果がこのほど、フランスの研究者らによって発表された。患者は、寛解導入療法としてRVD療法を3サイクル受けた後に自家末梢血幹細胞移植(ASCT)を受け、RVD地固め療法を2サイクルおよびレナリドミド維持療法を1年間受けた。

多発性骨髄腫は形質細胞と呼ばれる免疫細胞に一定の異常がみられる血液がんである。正常な形質細胞は抗体と呼ばれるタンパク質を産生し、バクテリアやウイルスに対抗する免疫系の防御作用において重要な役割を担う。

[PDF] 多発性骨髄腫における薬物療法の進歩とボルテゾミブの役割

多発性骨髄腫は、身体の免疫システムの構成要素である白血球のうち特殊なタイプである形質細胞のがんである。多発性骨髄腫患者では、異常な形質細胞数が増殖し、機能をもたない抗体が増加する。そして、これらの抗体は血液中や尿中で検出されることがある。高用量化学療法・自家末梢血幹細胞移植(ASCT)は多発性骨髄腫患者に対する標準治療である。医師らは、生存期間の延長や忍容性の向上を目的として、ASCTの成績向上のあり方を引き続き検討している。

新たに診断された(初発)多発性骨髄腫(NDMM)患者において、導入療法として用いたレナリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン(RVd)単独群に比べて、RVdに自家造血幹細胞移植(ASCT)を併用した治療群が無増悪生存期間(PFS)において有意に優れていたことが米国で行なわれた第Ⅲ相試験DETERMINATIONで報告された。

用療法であるボルテゾミブ, レナリドミド及びデキサメタゾン( )併用療法(以下 療

この臨床試験では、RVD導入療法を3サイクル完了するまでにvery good partial response (VGPR;非常に良い部分寛解)以上の治療効果が患者の58%で達成され、この奏効率はASCT実施後に70%、レナリドミドによる地固め療法後には87%にまで上昇した。レナリドミド維持療法によって、患者の27%においてさらに深い治療効果が得られた。追跡期間中央値39カ月の時点で、骨髄腫の進行が3年間みられない患者の生存率は推定で77%であり、3年全生存率は100%であった。この治療は良好な忍容性を示し、最も多くみられたRVDによる副作用は、感覚神経障害および白血球減少症であった。

新規に診断された多発性骨髄腫患者に対する一般的な標準療法としてはレナリドミドとデキサメタゾンを併用する。研究者らはこうした患者の予後を改善する新たな併用療法の可能性を模索している。

法),シクロホスファミド, ボルテゾミブ及びデキサメタゾン( )併用療法(以下

RVDおよびASCTによる治療プログラムは良好な忍容性を示した。そして、この治療方法には新規に診断を受け、ASCT準備中のステージ2または3に該当する多発性骨髄腫患者の治療成績を改善する可能性がある。この治療プログラムの評価は、ダナファーバー癌研究所において現在行われている。

レナリドミドとデキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は、新たに診断された多発性骨髄腫患者の生存を改善


[PDF] 再発難治性多発性骨髄腫におけるポマリドミド、ボルテゾミ ブ

DETERMINATION試験は、18~65歳の新規多発性骨髄腫(NDMM)患者に対して21日を1サイクルとして1~14日目にレナリドミド25mg+1、4、8、11日目にボルテゾミブ1.3mg/m2+デキサメタゾン併用療法(RVd)を3サイクル実施し、幹細胞動員+RVd療法5サイクルを実施し、その後維持療法としてレナリドミド10mg単剤療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで実施する群(Arm A)、もしくは21日を1サイクルとして1~14日目にレナリドミド25mg+1、4、8、11日目にボルテゾミブ1.3mg/m2+デキサメタゾン併用療法を3サイクル実施し、メルファラン200mg/m2+ASCTとRVd 2サイクルを実施し、その後維持療法としてレナリドミド10mg単剤療法を病勢進行または予期せぬ有害事象(AE)が発現するまで実施する群(Arm B)に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)を比較検証した第3相試験である。

ポマリドミド製剤とボルテゾミブ製剤、デキサメタゾン製剤の 3 剤併用療法の安全性と.

近年、研究者らは新規に診断された多発性骨髄腫に対するボルテゾミブの有効性を検討する臨床試験を実施した。その臨床試験では48施設からの患者525人を治療対象として、レナリドミド+デキサメタゾン併用へのボルテゾミブ追加、レナリドミド+デキサメタゾン併用のみの2群に分け、直接比較した。本臨床試験に参加した患者は、試験後に幹細胞移植を受ける意向がない患者であった。

多発性骨髄腫と診断された造血幹細胞移植が適応とならない未治療の患者に対して、標準

11月22日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する抗CD38モノクローナル抗体薬であるダラザレックス(一般名:ダラツムマブ、以下ダラザレックス)+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のCASTOR試験()の最終解析の結果がErasmus MC Cancer InstituteのPieter Sonneveld氏らにより公表された。

[PDF] 多発性骨髄腫の最新治療:骨髄腫腎や 分子標的薬を含めて

・無増悪生存期間(PFS)の中央値は、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法群で31カ月であったのに対して、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与群では43カ月であった。
・全生存期間(OS)の中央値は、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法で63カ月であったのに対して、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与群ではデータ集積時点ではまだ中央値に達していなかった。
・ボルテゾミブ追加投与群では神経障害が多かったことを除いて、副作用は両群とも類似していた。

ボルテゾミブ静脈内投与、メルフェラン経口投与およびデキサメタゾン経口投与の併用療法 · 適応症

研究者らは、「前治療歴のない骨髄腫患者に対する導入療法として、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は統計学的に有意な結果を示し、全生存期間だけではなく無増悪生存期間においても臨床的に意義のある改善を示した。ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法は神経障害を伴うリスクが高まるが、安全性および忍容性プロファイルは許容可能であり、新たな標準療法となる可能性がある」と述べた。

に 40 mg を経口投与する。 デキサメタゾン及びサリドマイドとの併用

CASTOR試験は、治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対してボルテゾミブ+デキサメタゾン+ダラザレックス併用療法を最大8サイクル実施する群、もしくはボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法を最大8サイクル実施する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として全生存期間(OS)などを比較検証した多施設共同ランダム化オープンラベルの第3相試験である。

[PDF] 再発または難治性の多発性骨髄腫に対する皮下注射 ボルテゾミブ

本試験の主要解析では、治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対するボルテゾミブ+デキサメタゾン+ダラザレックス併用療法は、ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を統計学有意に改善することが既に示されている。今回、副次評価項目である全生存期間(OS)の最終解析の結果が公表された。

ボルテゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾン併用療法 (sVRd療法)の

本試験のフォローアップ期間中央値72.6ヶ月時点における結果、主要評価項目である全生存期間(OS)中央値は、ボルテゾミブ+デキサメタゾン+ダラザレックス併用群の49.6ヶ月に対してボルテゾミブ+デキサメタゾン併用群で38.5ヶ月と、ボルテゾミブ+デキサメタゾン+ダラザレックス併用群で死亡(OS)のリスクを26%減少(HR:0.74、95%信頼区間:0.59-0.92、P=0.0075)した。

薬及びデキサメタゾンの併用療法は、投与から 4 サイクル後に VGPR 以上

また、事前設定したサブグループ解析の結果、年齢(65歳以上)、前治療歴(1もしくは2レジメン)、ISSステージIII、ハイリスク遺伝子異常あり、ボルテゾミブ全治療歴ありなどの患者背景に関わらず、ボルテゾミブ+デキサメタゾン+ダラザレックス併用群で全生存期間(OS)を改善することが示された。

用療法(Kd)と Velcade®(一般名:ボルテゾミブ)およびデキサメタゾンの併用療法(Vd)を比較

一方の安全性として、10%以上の患者で確認されたグレード3もしくは4の治療関連有害事象(TRAE)は、血小板減少症がボルテゾミブ+デキサメタゾン+ダラザレックス併用群の46.1%に対してボルテゾミブ+デキサメタゾン併用群で32.9%、貧血が16.0%に対して16.0%、好中球減少症が13.6%に対して4.6%、リンパ球減少症が10.3%に対して2.5%、肺炎が10.7%に対して10.1%であった。

サリドマイドをデキサメタゾンと併用した TD 療法は、高齢患者の場合、MP 療法に比べ ..

以上のCASTOR試験の最終解析の結果よりPieter Sonneveld氏らは「治療歴のある再発/難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者に対する抗CD38モノクローナル抗体薬ダラザレックス+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法は、ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法に比べて全生存期間(OS)を統計学有意に改善しました。第3相のPOLLUX試験と合わせて、初めて本疾患に対してダラザレックスベースの治療で全生存期間(OS)を改善した臨床試験です」と結論を述べている。

レナリドミド既治療の再発・難治多発性骨髄腫にPBd(PVd)療法

レナリドミド+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法後のレナリドミド維持療法が症候性多発性骨髄腫患者に有効