効果増大を期待したフィナステリド2mgへの増量はあまりお勧めできません。


男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。
(用法及び用量に関連する注意)
3ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。なお、増量による効果の増強は、確認されていない。
本剤を6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症進行遅延がみられない場合には投薬を中止すること。また、6ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討すること。


[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2.妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性〔8.1、9.5妊婦、9.6授乳婦の項、14.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1.本剤の使用に際しては、患者に次の事項を説明すること〔2.2、9.5妊婦、9.6授乳婦の項、14.1参照〕。
・本剤を妊婦に投与すると、本剤の薬理作用(DHT低下作用)により、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがある。
・本剤を分割・粉砕しないこと。
本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性は取扱わないこと。本剤はコーティングされているので、割れたり砕けたりしない限り、通常の取扱いにおいて有効成分に接触することはない。
8.2.本剤との因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている。患者の状態を十分に観察するとともに、自殺念慮又は自殺企図があらわれた場合には本剤の服用を中止し、速やかに医師等に連絡するよう患者に指導すること〔9.1.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.うつ病、うつ状態又はその既往歴、自殺念慮又は自殺企図の既往歴を有する患者:本剤との因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている〔8.2参照〕。
(肝機能障害患者)
本剤は主に肝臓で代謝される(肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない)。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと〔2.2、8.1、14.1参照〕。
(授乳婦)
授乳中の女性には投与しないこと(本剤がヒト乳汁中へ移行するかは不明である)〔2.2、8.1、14.1参照〕。
(小児等)
小児等に対する適応はない(小児等を対象とした臨床試験は実施していない)。
(高齢者)
前立腺肥大症患者を対象にした臨床試験(フィナステリド5mg)では、高齢者と非高齢者において副作用の発現割合に明らかな差は認められていない。しかし、一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること(高齢者における有効性は確立していない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
国内で実施した24歳から50歳の男性型脱毛症患者において、血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度が約40%低下した。海外臨床試験において、高年齢層の前立腺肥大症患者へのフィナステリド投与により血清PSA濃度が約50%低下した。したがって、本剤投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定する場合は、2倍した値を目安として評価すること。
(適用上の注意)
14.1.調剤及び服用時の注意
本剤を分割・粉砕しないこと。
本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性は取扱わないこと〔2.2、8.1、9.5妊婦、9.6授乳婦の項参照〕。
14.2.薬剤交付時の注意
14.2.1.PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
14.2.2.本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる〔16.2.1参照〕。
(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報
15.1.1.市販後において、本剤を投与された患者で男性乳癌が報告されている。フィナステリド長期投与と男性乳癌の発現との因果関係は不明である。
(参考)
海外で実施された、3047例<平均年齢:63歳>の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボ及び比較対照薬との4~6年間の臨床試験において、フィナステリド5mg投与群(本剤承認用量の5~25倍用量)で4例の乳癌の報告があったが、フィナステリド非投与群ではみられなかった。一方、別の3040例(平均年齢:64歳)の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボとの4年間の海外臨床試験では、プラセボ投与群において2例の乳癌の報告があったが、フィナステリド5mg投与群ではみられなかった。また、18882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたプラセボとの7年間の海外臨床試験では、フィナステリド5mg投与群及びプラセボ投与群で各1例ずつ乳癌の報告があった。なお、海外の市販後において、フィナステリド1日5mgを投与された患者で男性乳癌が報告されている。
15.1.2.海外で実施された、18882例(平均年齢:63歳)の健康男性を対象としたフィナステリド5mg(本剤承認用量の5~25倍用量)又はプラセボを7年間投与する臨床試験において、*ModifiedGleasonScore8~10の高悪性度前立腺癌の発現率が、プラセボ投与群(1.1%)と比較して、フィナステリド5mg投与群(1.8%)で高かった(相対リスク1.70[95%信頼区間:1.23-2.34])との報告がある(*:組織学的悪性度の指標)。
15.1.3.海外臨床試験において、本剤投与により前立腺容積減少したとの報告がある。
15.2.非臨床試験に基づく情報
アカゲザルの妊娠20日から100日までフィナステリド120ng/kg/dayを毎日静脈内投与した場合でも雌雄胎仔に異常所見は認められなかった(アカゲザルへの投与量は、フィナステリド1mgが投与された患者の1回の射精を介して女性が曝露される可能性のあるフィナステリド量の少なくとも750倍に相当する)〔16.3.2参照〕。
(保険給付上の注意)
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
(保管上の注意)
室温保存。

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用
11.1.1.肝機能障害(頻度不明)。
11.2.その他の副作用
1).過敏症:(頻度不明)そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫(口唇腫脹、舌腫脹、咽喉腫脹及び顔面腫脹を含む)。
2).生殖器:(1~5%未満)リビドー減退、(1%未満)勃起機能不全、射精障害[市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある]、精液量減少、(頻度不明)睾丸痛、血精液症、*男性不妊症・*精液の質低下(*精子濃度減少、*無精子症、*精子運動性低下、*精子形態異常等)[*:本剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある]。
3).肝臓:(頻度不明)AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇。
4).その他:(頻度不明)乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい。

フィナステリドの効果について徹底解説します。これからフィナステリド ..

18.1作用機序
フィナステリドは、5α‐還元酵素II型を選択的に抑制することによりテストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害し、発毛作用を示すものと考えられる。
18.25α‐還元酵素阻害作用
フィナステリドは、invitroにおいてヒト遺伝子組換え5α‐還元酵素II型を阻害し、緩徐に酵素との安定な複合体を形成する。
18.3発毛作用
フィナステリドは、男性型脱毛症モデル動物であるベニガオザルにおいて、ジヒドロテストステロンの低下を伴った発毛作用を示した。
18.4ステロイドホルモン受容体に対する作用
フィナステリドは、invitroにおいて、ハムスター又はラット由来のステロイドホルモン受容体に対する親和性を示さず、ヒト又はラット由来の5α‐還元酵素以外のステロイドホルモン生合成酵素に対する阻害作用も極めて弱かった。
18.5ホルモン様作用
フィナステリドは、マウス、ラット又はウサギにおいて、エストロゲン様作用、抗エストロゲン作用、ゴナドトロピン分泌抑制作用、アンドロゲン様作用、プロゲスチン様作用及び抗プロゲスチン作用を示さなかった。

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国内第II/III相二重盲検比較試験
24歳から50歳の男性型脱毛症患者(ModifiedNorwood‐Hamilton分類IIvertex、IIIvertex、IV及びV)414例を対象とした48週間のプラセボ対照二重盲検比較試験において、頭頂部毛髪の変化を写真により7段階で評価した結果、フィナステリド投与群(0.2mg/日及び1mg/日)はプラセボ群と比較して統計的に有意な改善を示したが、実薬群間では統計的な有意差は認められなかった(添付文書の図1)。投与前と比べ48週で改善と判定されたのは、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)、プラセボ群で5.9%(8/135例)であった。
副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で6.5%(9/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)であった。性機能に関する副作用は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で2.9%(4/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)に認められた。フィナステリド投与群(0.2mg及び1mg)に認められた主な症状はリビドー減退1.1%(3/276例)、勃起機能不全0.7%(2/276例)であった。
図1頭頂部写真評価の推移(平均値±標準誤差)
<<図省略>>
17.1.2国内長期投与試験
国内第II/III相二重盲検比較試験(48週間)終了後に、移行可能であった374例全例にフィナステリド1mgを投与する長期投与試験(48週間、通算96週)において有効性(頭頂部写真評価)は維持することが示された。
国内長期投与試験期間中における副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は1.1%(4/374例)であり、前相を含め96週間にわたり1mgが投与された症例の長期投与試験期間中における副作用の発現割合は1.6%(2/124例)であった。

男性における男性型脱毛症の進行遅延。 効果・効能に関連する注意

フィナステリドは、AGAの強さにより1mgから3mgまで増量することで治療効果をあげることができます。もし1mgで薄毛が改善されない場合は2mg~3mgまで増量することで薄毛が改善されるケースも多くあります。

ただし、専門医に無断で増やすことで、不調をきたす恐れがあります。くれぐれも専門医の診断のもとで増量してくださいね。

【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用

3ヶ月の連続投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常6ヶ月の連日投与が必要である。また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。本剤を6ヶ月以上投与しても効果が認められない場合は投与を中止する事。

主な副作用はリビドー減退(3例)勃起機能不全(2例)総コレステロール増加(1例)


[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

少量であれば問題はないと言われていますが、過剰に飲むことで副作用が起こりやすくなる可能性があります。またお酒を飲んでいる最中に、プロペシアを飲むことは控えてください。

5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

プロペシアは正しく飲むことで、効果が得られやすくなると考えられています。注意点を抑えて、プロペシアを使用するようにしてください。

プロペシア メルク社 フィナストリド パレスクリニック AGA

4 夫がフィナステリド(プロペシア)を内服していても胎児に影響はない。(精子産生に影響なし、精液を介して吸収される量は極微量)

フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】

当院では投与前と投与後に副作用及び治療効果の判定に、血液検査を行います。

フィナステリド錠1.3mgとはどんな薬?1日の摂取上限や購入方法も紹介

プロペシアとは、一般名フィナステリドと呼ばれ米国メルク社が開発した世界で初めてので、現在すでに世界60カ国以上で承認されています。尚、服用には医師による処方箋が必要です。

フィナステリドはAGA治療薬の代表選手です。

日本では、当時万有製薬株式会社(現:MSD株式会社)が2005年10月11日に製造販売承認を取得し、2005年12月14日より発売開始されました。2021年7月よりとなっています。このお薬は薬価の無い薬価基準未収載薬であるため、となります。有効成分は「フィナステリド」、製剤名は「」、販売名である「プロペシア」はオルガノン株式会社の所有する商標登録名です。
また、国内では特許も満了を迎え、既に様々な製薬会社から厚労省から承認を得たも発売開始されています。

その結果、頭頂部の毛髪数で有意な効果が実証されました。

2015年9月28日、グラクソ・スミスクライン株式会社が男性型脱毛症(AGA)治療薬の製造販売承認を厚労省より取得し2016年6月13日に発売開始されました。プロペシアに次ぐ第2のAGA治療薬ということで話題となり、ことでDHT(ジヒドロテストステロン)の生成の抑制が強く効果の期待度も高いことから注目されています。
「ザガーロ」の特徴・使用上の注意点・副作用などの詳細は下記のリンクよりご覧下さい。

効能効果

医療機関におけるAGA治療の内服薬ついて詳しく解説をしていきます。AGA内服薬にはどんな種類があるのか、またそれぞれの内服薬においてAGAに対してどのような効果があるのか、そして服用の際の副作用やリスクなどを詳しくご説明します。

効能効果

AGA治療薬とは、AGA(男性型脱毛症)の症状の進行を抑制し、髪の毛の成長を促進して薄毛を改善するお薬のことです。抜け毛を抑えるフィナステリドとデュタステリド、発毛を促進するミノキシジルの3種類の治療薬があり、それらのAGA治療薬は私たちがよく使う風邪薬や頭痛薬とは全く異なる副作用を持っています。あらかじめその効果や副作用について知っておくと、安心してAGA治療薬を服用できますし、副作用が出ても医師に内服していることを説明できるようになります。

〜効果・副作用・服用方法・他薬品との違い〜

ここでは、AGA治療薬の作用機序や効果、服薬方法、副作用などについて説明していきます。

効果を感じ始める

AGA治療を検討するにあたって「フィナステリド」という治療薬をよく耳にするのではないでしょうか?
本記事では当院の医師がフィナステリドの効果や副作用、服用期間などについて解説いたします。

効果を多くの人が感じる

フィナステリドを多く飲んでも発毛効果は上がりません。フィナステリドは1日1錠(1mg)を内服するのが良いです。

~効果や副作用について~

プロペシア等に代表されるフィナステリドは薄毛、AGA(男性型脱毛症)の原因となるDHT濃度を低下させることにより発毛効果を得ることができる薬です。

効果の実感には、最低でも半年以上の継続服用が必要。

しかし、フィナステリドを多く摂取したからと言ってDHT濃度がより低下するわけではなく、発毛効果が向上することはありません。

*プロペシア錠1㎎での改善効果

かえって副作用が多くなる等のデメリットが増えますので医師の指示をしっかりと守って内服するようにしてください。

フィナステリドの効果はいつから感じられますか?

フィナステリドは国内承認を受けているAGA(男性型脱毛症)の治療薬です。
日本だけでなく、海外でも認可されているため「AGA治療薬の代表選手」と言って過言ははありません。
日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」においても「行うよう強く勧める」と最高の推奨度で評価されています。

フィナステリドには最も有名な「プロペシア®」の他にもジェネリック薬がいくつか存在します。基本的な薬理作用には差がないとされているので、価格を比較してどの薬剤を選ぶか検討してもよいでしょう。

M字はげにはフィナステリドが効果的ですか?

フィナステリドには、AGAによる抜け毛の進行を抑える効果があると考えられています。
AGAの主な原因は毛根にある5α還元酵素がテストステロン(男性ホルモン)と結びつき、抜け毛を進行させるDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるためです。

フィナステリドは「5α還元酵素」を阻害し、5α還元酵素がテストステロンと結びつくのを妨げる作用があります。
そのため、AGAが発症する要因であるDHTの生成を抑えることができ「AGAの進行を抑える」効果が期待できます。具体的な効果としては抜け毛の減少、硬毛の増加などが挙げられます。