内服型のAGA(男性型脱毛症)治療薬であるプロペシア(フィナステリド錠)の処方価格・効果・副作用・用法・ジェネリックについて解説します。


このプロペシア(フィナステリド)がAGAに対してどのようなメカニズムでアプローチし効果を発揮するのか、また副作用はどのような症状があるのかを詳しく説明していきます。


フィナステリド錠ってどんな薬? 効果・副作用・薬価などを総まとめ

使用期限は沢井製薬提供の資料(インタビューフォーム)にも明記されていて「製造から3年」です。以下の画像をご覧ください。2024年10月に注文し、納品された最新のフィナステリド錠 1mg「サワイ」です。2027年1月までですので使用期限は約2年3か月程度あることがおわかりいただけると思います。

17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国内第II/III相二重盲検比較試験
24歳から50歳の男性型脱毛症患者(ModifiedNorwood‐Hamilton分類IIvertex、IIIvertex、IV及びV)414例を対象とした48週間のプラセボ対照二重盲検比較試験において、頭頂部毛髪の変化を写真により7段階で評価した結果、フィナステリド投与群(0.2mg/日及び1mg/日)はプラセボ群と比較して統計的に有意な改善を示したが、実薬群間では統計的な有意差は認められなかった。投与前と比べ48週で改善と判定されたのは、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)、プラセボ群で5.9%(8/135例)であった。
副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で6.5%(9/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)であった。性機能に関する副作用は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で2.9%(4/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)に認められた。フィナステリド投与群(0.2mg及び1mg)に認められた主な症状はリビドー減退1.1%(3/276例)、勃起機能不全0.7%(2/276例)であった。
17.1.2国内長期投与試験
国内第II/III相二重盲検比較試験(48週間)終了後に、移行可能であった374例全例にフィナステリド1mgを投与する長期投与試験(48週間、通算96週)において有効性(頭頂部写真評価)は維持することが示された。
国内長期投与試験期間中における副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は1.1%(4/374例)であり、前相を含め96週間にわたり1mgが投与された症例の長期投与試験期間中における副作用の発現割合は1.6%(2/124例)であった。

【まだ生えない?】フィナステリドの効果を実感できるまでの期間とは

フィナステリド錠 1mg「サワイ」は、先ほどご紹介させていただいた通り先発品のプロペシアと色形、剤形までほとんど同じです。もう一つの大きな特徴としてあげられるのが添加物から大きさや質量までほとんど同一であるという点です。以下の表をご覧ください。各薬剤の添付文書に明記されている添加物をまとめたものです。沢井製薬のジェネリックが先発品であるプロペシアと非常に良く似た医薬品であることがおわかりいただけるかと思います。ここまで一緒であることと製造販売メーカーも創業当時から日本国内の医薬品メーカーであるので今までジェネリックを避けていた方でもほとんど違和感なく安心して服用していただけるのではないでしょうか。

フィナステリドは薬剤の一般名です。「プロペシア®」はフィナステリドの先発品の商品名です。単に「フィナステリド」と言った場合は、様々なメーカーから製造されているジェネリック医薬品を差します。例:フィナステリド 1mg「FCI」のように、一般名「会社名」のように表記されます。プロペシアもフィナステリドも効果効能に差はありません。

フィナステリド | 病気から選ぶ | 実績多数の【はなふさ皮膚科へ】

プロペシアの主成分であるフィナステリドは最初からAGA治療薬として開発された訳ではなく、1991年よりアメリカメルク社で前立腺肥大症に対して抑制的に作用する治療薬として開発され、1992年にフィナステリド5mg含有の「プロスカー錠」の商品名で米国のFDAに認可を受けました。

以後、プロスカー錠の主成分である「フィナステリド」がAGA(男性型脱毛症)に対し、脱毛を抑制する反応が報告されたことからAGA治療薬として再度検証が行われ、1997年に前立腺肥大症の投与量よりも少ない「1mg」の製剤がAGA治療薬として米国のFDAで認可されたという開発経緯があります。

医療用医薬品 : フィナステリド (フィナステリド錠0.2mg「サワイ」 他)

フィナステリドは1日1回1錠を服用します。(0.2mgも規格がございますが、日本では主に1mgが流通しています)

2006年頃にはフィナステリドが日本を含め世界60ヵ国以上でAGA治療薬として承認され、世界中の男性の薄毛治療薬として用いられている最もポピュラーなAGA治療薬といえます。


【医師解説】フィナステリドについて。服用ポイント、作用・副作用

沢井製薬は、創業者である澤井範平、澤井乃よ(薬剤師)により1929年4月に大阪において澤井薬局として創業。その後1948年7月に澤井製薬株式会社(現 沢井製薬株式会社)を設立し薬局から一般用医薬品メーカーへ転身。
1961年の国民皆保険体制が整えられたことをきっかけに1965年には医療用医薬品メーカーに再転身。
2000年に東証二部上場、2003年には東証一部上場。
その後は、皆さんもテレビCMで聞いたことがあるかと思いますが「なによりも患者さんのために」というフレーズ、これを企業理念のベースとして高品質のジェネリック医薬品の提供を通じて医療費節減に貢献する企業です。
現在は大阪市淀川区に本社を置き、全国9支店、10営業所、7工場を構える日本を代表するジェネリック医薬品の製造販売企業です。現在テレビで放映されているCMを見ていただけると歴史もある国内大手医薬品メーカーであることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

[PDF] 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

日本皮膚科学会によりAGA治療における様々な治療法や薬の評価を「A~D」の推奨度に分類した男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版において、プロペシア(フィナステリド)は最も推奨度の高い「A」に分類されています。

サワイがおすすめだけどファイザーもOK。フィンペシア等の海外製はNG ..

この結果から日本国内においてAGA治療薬の中で「プロペシア(フィナステリド)」は、AGA治療の中で最も処方を推奨されるべき内服薬の1つであることが分かります。

プロペシアは世界初のAGA内服治療薬です。プロペシアはAGA治療で強く推奨されています。 ..

男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする。

効能又は効果に関連する注意. 5. 男性における男性型脱毛症のみの適応である。他の脱毛症に対. する適応はない。

ただし「プロペシア(フィナステリド)」が、薄毛の症状に悩みを抱える全ての男性に効果がある訳ではありません。薄毛にも様々な種類の原因や症状がありますが、プロペシアはあくまでAGAのみに症状の改善が認められる薬ですので、必ず医師の診察や触診のもとで自らの薄毛の症状がAGAであることを確認してからプロペシア(フィナステリド)で治療を開始しましょう。

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プロペシアの主成分であるフィナステリドを用いた414名の「日本人」男性を対象とした観察期間48週間の試験が行われました。頭頂部の写真撮影による効果判定で58%の軽度改善以上の*効果があり、引き続き2年、3年間の内服継続で軽度改善以上の効果が2年で68%、3年で78%と継続年数が長くなるに伴い改善効果は高くなったと示されており、現代医療において最も基本的なAGA治療薬といえるでしょう。

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フィナステリドはAGA治療において非常に効果的な薬剤ですが、使用方法や副作用、他の治療薬との比較点など、正しい理解が必要です。多くの方が持つフィナステリドに対する誤解を解消し、その効果と適切な使用法を簡潔に説明します。

: フィナステリド錠1mg「サワイ」

プロペシアは日本の現代医療において最もAGAに対して効果のある治療薬の1つとされ、「フィナステリド」を主成分とする内服薬(飲み薬)です。AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制してヘアサイクルを正常化させることで、AGAによる抜け毛の増加や薄毛の進行を抑制する効果が期待出来る薬です。

フィナステリド錠1mg「サワイ」

フィナステリドの効果を実感するには年月が必要です。少なくとも6ヶ月間毎日服用することで早い人は効果を実感し始めます。AGA治療を続けていくほど毛周期が正常化した毛髪の割合が増えるので、長く続けるほど効果は実感しやすくなります(毛髪全体が生え変わるのには数年かかるため)。目に見える変化が現れるまで最低1年はかかると考えましょう。

フィナステリド錠1mg「サワイ」

フィナステリドは進行予防効果がとても優秀です。先発品であるプロペシアのデータでは、服用患者の98%は3年間でAGAの進行を認めなかったというデータがでています。また進行予防効果にとどまらず、維持・改善効果も期待できます。服用1年後から維持した割合が40%、改善を認めた患者割合が58%と優秀な維持・改善効果を認めました。服用を続けるにつれ改善の割合は上昇し、3年後には78%の患者が改善を認めています。

フィナステリド錠1mg「サワイ」

結論から申し上げると、。よく性欲減退、勃起不全(どちらも1%程度)が紹介されていますが、プラセボ(偽薬)群と差はなく、患者背景によるものと思われます。すなわち、フィナステリドの薬を服用するのは壮年〜中年の男性ですので、そのような集団では加齢性に性機能の低下が認められる頻度であって、フィナステリドによってその頻度が上昇するわけでないということです。

フィナステリド錠1mg「サワイ」の効能・副作用

フィナステリドは肝代謝の薬剤です。また肝機能障害がある患者さんを対象とした臨床試験を行っておりませんので、肝機能障害がある方は服用に注意が必要です。がございます。しかし、これはフィナステリドに限った話ではなく、ほぼ全ての薬剤で共通して注意すべきことです。国内の臨床試験では肝機能障害の報告はなく、海外では0.2%の頻度で肝機能障害が報告されています。

〈フィナステリド錠1mg「サワイ」〉

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また、当サイトに掲載されている医薬品に関する情報は、日本における医薬品添付文書の情報をもとに作成しており、日本以外の国での利用においては、これらの情報が適切でない場合がありますので、それぞれの国における承認の有無や承認内容をご確認ください。
なお、当サイトに掲載されている医薬品に関する情報は、その製品の効能・効果を宣伝または広告するものではありません。

フィナステリド錠1mg「サワイ」の基本情報・添付文書情報

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