冬に気持ちが落ち込む「季節性うつ病」 3つの方法で対策 | ニュース
冬季うつ病は、日照時間の減少に伴い、気分の落ち込みや過眠、過食といった症状が現れる病気です。主な原因は、日照時間の減少によるセロトニン分泌の低下やメラトニン分泌リズムの乱れだと考えられています。
秋から冬に注意! 日照時間の変化が季節性うつ病を引き起こす?!
冬季うつ病は、他の精神疾患と似た症状が現れることもあるため、自己判断せず専門家への相談が重要です。
大阪府茨木市にあるみつだクリニックは、冬季うつ病をはじめとする気分障害の診療を行っている精神科・心療内科クリニックです。
第15回 光は「いつ浴びるか」より「浴びた量」 冬季うつのメカニズム
ご自身で冬季うつ病かどうかを判断するのは困難なので、少しでも「もしかして?」と感じたら、医療機関に相談しましょう。
冬季うつ病の症状は、気分の落ち込みや倦怠感など、他の病気と似ている場合があり、自己判断が難しいケースが多いです。
セロトニンは、睡眠ホルモン(メラトニン)の原料でもあるので、光が減少する冬に近づくとメラトニンも十分に作れなくなり、睡眠障害を起こします。
自己判断は難しいため、冬季うつ病か非定型うつ病か迷う場合や、症状が続く場合は、医療機関を受診して専門家の診断を受けることが大切です。
非定型うつ病は「新型うつ病」とも呼ばれ、気分の落ち込みに加えて、過眠、過食、強い疲労感といった症状が現れます。これらは冬季うつ病に似ており、区別が難しい場合もあります。また、従来のうつ病と混同されやすいことも特徴です。
[PDF] 「秋から冬に多くなる、「季節性うつ病」にご用心!」 2018 / 12 / 1
冬が近づくにつれ日照時間が短くなり、「幸せホルモン」と呼ばれる脳内の神経伝達物質「セロトニン」が減少することが一因となっています。
日中に太陽を浴びることで、セロトニンがつくられます。
セロトニンは、睡眠ホルモン(メラトニン)の原料でもあるので、光が減少する冬に近づくとメラトニンも十分に作れなくなり、睡眠障害を起こします。
冬季うつ病との違いは、双極性障害は季節に関係なく気分の変動がみられることです。また、双極性障害では、冬季うつ病にはない「躁状態」がみられます。
背景. 季節性感情障害(SAD)は季節的な発症を繰り返し、秋または冬に最もよく見られる大うつ病エピソードで、春になると寛解する。
これらの特徴に当てはまるからといって必ずしも冬季うつ病を発症するとは限りませんが、心当たりのある方は日頃から生活習慣に気をつけ、気分の変化に注意を払いましょう。
秋から冬にかけて季節の変わり目は、自律神経が乱れて寝つきが悪くなりやすい ..
また、過去に冬季うつ病を経験した人や、ストレスの多い生活、不規則な生活、栄養バランスの偏った食事を摂っているなど生活習慣が乱れている人も発症しやすい傾向にあります。
冬季うつって? こころコラム | RICメンタルクリニック三軒茶屋
最後に、セロトニンについて少し詳しく。
セロトニンは、必須アミノ酸の一種である「トリプトファン」から生合成される脳内の神経伝達物質のひとつです。俗に「幸せホルモン」と言われています。視床下部や大脳基底核・延髄の縫線核などに高濃度に分布し、他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。抑うつ状態は、セロトニンなどの脳内の神経伝達物質や受容体、神経細胞の働きが悪くなることにより発症するものと考えられています。
セロトニンを材料にして「メラトニン」というホルモンが合成されます。このメラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、朝日を浴びると分泌が減少し、夜になると増加します。セロトニンは逆に、朝日を浴びることで分泌が増えるといわれています。トリプトファン、セロトニン、メラトニンなど合成サイクルが良好に回っているときには、よい睡眠とともに安定した気分を作り出すことができます。
冬季うつ」とは、国際疾病分類などで、現在、「反復性うつ病性障害」と ..
冬季うつ病は、他の精神疾患と症状が似ていることから診断が難しいケースがあります。特に、双極性障害や非定型うつ病は冬季うつ病と似た症状を示すことがあり、注意が必要です。
最大で3分の2の人が毎年冬にうつ症状を経験する。 このレビューは誰の参考になる ..
この冬は新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務などで、こもりがちな日々が続いています。人との直接的なつながりも薄れてしまいがち。しかし、孤独は不安や抑うつ気分を悪化させます。ただでさえウインター・ブルーに陥りやすい人にとっては例年以上に厳しい冬です。
そんなときに重要なのが、大切な誰かとつながりを持つこと。「社会的なつながりや支援があるという感覚が、抑うつ気分を改善させる第一歩といわれます。直接会えなくてもZoomなどのオンラインサービスの活用は有効です。もちろん、電話やSNS、手紙など、あらゆる手段を用いて、繋がっていることが大切です。
また、ネガティブな情報を絶えず目にしていると、心を休めることは難しくなり、ポジティブな気分を生むことはできないでしょう。例えばニュースをチェックするのは1日に2-3回と決めるのもひとつです。さらに、テレワークが増えた人や出かける機会が減った人は、少しでも屋外に出る機会を作りましょう。人混みや密を避けながら、1日に1回外に出て、20分程度歩くだけで、驚くほど効果があります。日光を浴びることに加え、からだを動かすことでホルモンや自律神経のバランスが整ってきます。
ウインター・ブルーはどんな人でも陥る可能性があります。特にコロナ禍の冬、リスクを少しでも減らすよう、できることから始めましょう。
季うつ」「ウィンターブルー」などとよばれることもあります。 【冬季うつを防ぐには】
米国では高緯度地域に住んでいる人の冬季うつ病発症率が高いと言われています。日本では、緯度が高い北海道や、曇りや雪の日が多くなる日本海側の地域に住む方の発症率が高いようです。
具体的には①セロトニン②メラトニン③食事という3つにフォーカスしていきます。 冬季うつ病の治療① ☆セロトニンを増やすために、光を浴びる
冬季うつ病は誰にでも起こりうる病気ですが、特に以下のような特徴を持つ人は発症しやすい傾向にあります。
今まで2回に渡って、「冬季うつ病」には「日照時間」や「メラトニン生成 ..
また、生活習慣の乱れは、冬季うつ病の発症リスクを高めます。不規則な睡眠や食生活、運動不足などは体内時計の乱れやセロトニン分泌の低下につながり、症状を悪化させる可能性があります。バランスの良い食事、適度な運動、規則正しい睡眠は、冬季うつ病の予防や症状の改善に役立つので、積極的に取り入れましょう。
そして日照時間の短い冬は「冬季うつ(季節性感情障害)」を引き起こす可能性があり ..
冬季うつ、もしくは季節性情動障害について、簡単に自己診断する質問票が開発されています。これは“Seasonal Pattern Assessment Questionnaire (SPAQ)”と呼ばれ、アメリカの精神科医とその仲間が開発した公式の質問票です*5。現在も広く利用されています。一般の人でもインターネットからダウンロードでき*6、気分や睡眠の季節変動の大きさを簡単に知ることができます。表2に、その一部を抜粋して掲載しました。合計点が7点以下であれば季節変動が「正常範囲内」、8点~11点であれば「冬季うつの前段階」、12点以上は「冬季うつの可能性がある」とされます。アナタもぜひ一度確認してみてください。
秋から冬にかけて発症する「冬季うつ」って|Ginseng 2014年 秋号
冬季うつ病の発症には、遺伝的要因と生活習慣の影響も考えられています。家族にうつ病の既往歴がある方は、冬季うつ病のリスクが高まる可能性があります。セロトニンやメラトニン、ビタミンDなどの代謝に関わる遺伝子も、発症リスクに影響する可能性が示唆されています。
冬になると気分が落ち込んで、たくさん寝ても眠く、朝起きるのが ..
“うつ”状態である時に脳内で欠乏しているのは、神経伝達物質セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなので、脳内の神経伝達回路回復のため、魚介類や鶏肉、納豆を取りましょう。
また、お菓子に使われる白砂糖は血糖値を急に上昇させるので、血糖値を下げるホルモン、インスリンが分泌されます。かえって低血糖状態になり、結果的に脳へ十分な糖分が供給されなくなります。
甘いものは控えめに。
【魚沼】メンタルヘルスシリーズ第6回 「冬は明るく過ごしましょう
体内時計が後ろにずれると、朝起きるのがつらくなり、日中の活動が低下し、夜も寝付きにくくなります。一方、前にずれると夕方に眠気が強くなり、朝早く目が覚めてしまうこともあるでしょう。このような睡眠リズムの乱れは、気分の落ち込みや倦怠感など、冬季うつ病の症状を悪化させる可能性があります。
メラトニンを分泌して、13~15時間の睡眠タイマーをセットするために、朝、日光を浴びる生活を心がけることが望ましいですね」
体内時計は、約24時間周期で変動し、私たちの睡眠やホルモン分泌などを調整しています。この体内時計の中枢は脳の視床下部にあり、光を浴びることで毎日リセットされます。しかし、冬は日照時間が短いため、体内時計のリセットがうまくいかず、リズムが本来の24時間周期からずれやすくなるのです。このずれが、冬季うつ病の原因の一つと考えられています。