しかしマイコプラズマやウレアプラズマではジスロマックやテトラサイクリンの効かない ..
自覚症状のみで自己判断した方もおられるでしょう。周りの方に、それは膀胱炎だよ、と言われた方もおられるでしょう。
でも、本当に膀胱炎なのでしょうか。
膀胱炎でなければ膀胱炎の薬が効かないのは当たり前です。症状だけの判断は正確でないこともあります。
診断には、詳細な問診に加え、尿検査が必須です。
実は尿検査には2通りあります。
①簡単に検査テープを尿につけて調べる方法と、②尿の一部を遠心分離して、標本を作って顕微鏡で調べる方法(尿沈査)です。
①の方法のみ行う医療機関も多いのですが、不正確なことがあります。
やはり、②の方法で、尿の中に細菌と白血球の存在を確認することが必要です。潜血反応だけでは膀胱炎は確定できません。
抗生物質による治療が有効ですが、薬剤耐性を持つ淋菌が増加傾向にあるため、当院では注射剤による治療を主に行っています。 クラミジア尿道炎
膀胱炎であれば抗生物質で治します。
最もよく用いられる抗生物質には、ニューキノロン系抗生物質(レボフロキサシンなど)があります。
この薬は、様々な感染症に効果があり、科を問わず広く使用されています。
ところが、最近、腸内細菌の中でも、最もよく膀胱炎の原因となる大腸菌で、ニューキノロン系の抗生物質が効かないタイプがみられるようになっています。当院の検査結果では、約20%強の大腸菌では効かなくなっていました。
特に、他の病気で、最近3か月以内にニューキノロン系の抗生物質を内服している場合、効かなくなっている可能性は高いと予想されます。
また、膀胱炎の原因が、それ以外の菌であった場合、抗生物質の効き方も変わってきます。
クラミジアやカビの仲間やトリコモナスなどは、通常の抗生物質の内服では不十分です。
尿培養という検査を行い、菌の種類・薬の効き方の確認を行っておくのがよいでしょう。
このほか、抗生物質が有効な場合でも、自己判断で内服を中止すると、完全に治らず、しばらくして再び膀胱炎が生じることがあります。
自覚症状の消失=膀胱炎が治った、ということではありません。
内服はきちんと行ってください。
ジスロマックが効かない、効きにくい病気は? クラミジアに効くジスロマック ..
膀胱炎は、一般的な感染症でありその多くは細菌が尿道を遡って膀胱に入り、膀胱内で増殖することによって生じます。
原因となる細菌の約8割が大腸菌です。
大腸菌は大腸に住み着いている常在菌で、便に含まれるほか、肛門の周囲にもいます。
特に男性より女性が膀胱炎になりやすいのは、女性は肛門から尿道までの距離が短く尿道の長さも短いため、細菌が膀胱内に侵入しやすいからです。
女性にとっては非常にポピュラーな病気で、“誰でも”かかる可能性があります。
このなかで、比較的多いのが、神経因性膀胱(何らかの病気で膀胱の神経が異常をきたし、膀胱が十分働かなくなる)で、残尿が多い方です。
残尿を減らす治療も並行して行う必要があります。
また、糖尿病のコントロールがよくない場合でも、膀胱炎を繰り返す傾向があります。
膀胱炎への効果が期待できる抗生物質はつぎのとおりです。 レボフロキサシンシプロフロキサシントスフロキサシンクラリスロマイシン
膀胱炎は膀胱内の大腸菌を始めとする細菌が侵入し、増殖することが原因で発症します。
しかし、膀胱に細菌が入ってしまったからといって即座に膀胱炎になるとは限りません。
体が健康な状態であれば、細菌が侵入したとしても、体の持つ抵抗力で増殖が抑えられます。
しかし睡眠不足や精神的ストレス・疲労などによって抵抗力が弱まっていると、侵入してきた細菌が増殖しやすくなり、膀胱炎が発症します。
このほか、月経の前後や性行為など、陰部に細菌が増殖しやすい状態にあるときも、膀胱炎に感染しやすくなります。
膀胱炎は、膀胱内で細菌が炎症を起こす病気です。
ほとんど女性に起こり、女性は人生のうちで1回は膀胱炎になるとまで言われる、大変ありふれた病気です。
原因となる細菌のほとんどは、腸内細菌と呼ばれる、腸の中に住んでいる菌です。
どんなに洗っても、誰でも肛門の周辺には腸内細菌が付着しており、腸内細菌が尿道に入って繁殖すると膀胱炎になります。
女性は尿道と肛門が距離的に近いため、膀胱炎がよく生じます(男性では極めてまれです)。
治療は、原則として抗生物質の内服です。きちんと内服すれば、たいてい治ります。
にもかかわらず、この膀胱炎で悩んでいる方もおられます。中年以上の女性で、治らない・繰り返す膀胱炎で困っている方は、結構多いようです。
当院では、治らない膀胱炎・繰り返す膀胱炎に対し、様々な方法で取り組んでいます。
そして、それでも治らない時には、膀胱炎を起こすような何か病気が隠れていないか ..
トイレで尿を出す時に痛みを感じたり、排尿したのにすぐに尿意を催したりしていませんか?
これらの症状は、尿道炎のサインかもしれません。
尿道とは膀胱に溜まった尿を外に出すための通り道であり、尿道が炎症を起こす疾患を尿道炎といいます。
尿道炎は女性よりも男性に多く発症します。
女性は尿道が短いため尿道口から細菌が侵入したとしても膀胱で炎症を起こして膀胱炎になってしまうことの方が多いのです。
当院の泌尿器科では、吉祥寺周辺にお勤めで尿道炎の症状にお悩みの方にも多くご来院頂いています。
臨床症状から膀胱炎を疑った場合、検尿を行います。
尿の中に白血球や赤血球が正常より多く出ていないか調べます。
同時に尿の培養の検査をおこない、どんな細菌が原因か調べます。
培養の結果が出るまでには5~7日間かかります。
最近では大腸菌でも、膀胱炎によく使われる抗菌薬に抵抗性を持つもの(耐性菌)が出現することがあります。
そのため同時に「薬剤感受性検査」を行います。
「薬剤感受性検査」とは抗生物質に対する細菌の感受性を調べるために行われる検査です。
簡単に言うと細菌に対してどの薬が効くか、効かないかを確認するための検査です。
この場合適切な尿検体を採取することが培養検査の上で重要となり、清潔に中間尿を採取していただきます。
膀胱炎にジスロマックはないでしょう。 膀胱炎の原因菌は主に大腸菌。 グラム陰性桿菌です。 マクロライド系は適応ありません。
基本的に膀胱炎は菌に感染したことが原因で発症するため、抗生物質などの抗菌薬の投与が主な治療方法になります。
抗菌薬の服用を始めて、早ければ1~2日で症状が治まります。
治療期間は5~7日程度で、抗菌薬を変更した場合でも2週間程度で治ることがほとんどです。
症状が改善しない場合は、複雑性膀胱炎や膀胱炎以外の病気の可能性もあるため、再度検査をおすすめします。
ただし抗菌薬服用に関する注意点があります。
以下に代表的な注意点を紹介するので、抗菌薬を飲むときの参考にしてください。
ジスロマックは、クラミジアによる尿道炎や子宮頸管炎に対しても効果的です。 ..
英文で論文にしたことを書きますが、他の地域とちがい、肺炎球菌が原因の気管支炎にジスロマック、クラビット、トスキサシンは効果が見込めません。 また、大腸菌が原因の膀胱炎(尿路感染症)に対してクラビットは効果が期待できません。
ジスロマックは効果を示す細菌と、そうでない細菌があります。そのため数日間使用しても効果が現れない ..
男女ともに見られる症状として尿を出す時の痛みが挙げられますが、痛みの感じ方には個人差があります。
焼けるような痛みを感じることもあれば、尿が出る最後に鈍い痛みを感じることもあります。
また、膀胱炎の症状のように尿意が頻繁に感じられるようにもなります。
男性の場合は尿道から黄色や白色の膿のような分泌物が見られることもありますが、女性は分泌物がでてくることはあまりありません。
尿道炎の原因菌がクラミジアの場合、淋菌よりも症状が軽いことが多いため、自覚症状がないことも多いです。
尿道炎の症状を放っておくと、尿道炎が狭まってしまう恐れがあります。
そうすると、細菌の感染が膀胱や腎臓に拡大してしまい合併症を引き起こすリスクが高まってしまいます。
そのため、早期に治療をしっかりと行うことが大切です。
・一般の抗菌薬が効果を示さない場合に処方することがある。1回の内服で、効果が ..
急性膀胱炎はこれらの症状が起こります。残尿感があって、様子を見ていたら排尿時痛になってきた、といった感じです。ただ侵入した菌の量が多かったり、菌の増殖のスピードが強いと、突然の強い排尿時痛や激しい血尿の症状で発症することもあります。私の経験上から、①から順に徐々に症状が出現することが多く、逆に抗生剤等で治るときは③から順に①に減っていきます。
・性感染症の男性尿道炎にジスロマックSR2gを単回投与で使用しています。
抗生剤を受け取るには医療機関の受診が必要です。まず、医療機関では尿検査をします。尿検査では、尿中に菌と戦うが多く出現することや、を計測することで、膀胱に菌がいるかどうかを総合的に判断して、膀胱炎を診断します。
英文で論文にしたことを書きますが、他の地域とちがい、肺炎球菌が原因の気管支炎にジスロマック、クラビット、トスキサシンは効果が見込めません。
膀胱炎を予防するには、2つの鉄則があります。ひとつは「細菌を侵入させない」、もう一つは「細菌を繁殖させない」です。
①細菌を侵入させない
・排便後は菌が入らないよう、前から後ろに拭く
・ナプキンやおりものシートはこまめに取り換えて清潔を保つ
・尿意を感じたら我慢せず、こまめに排尿する
PCR検査(内診で腟内を綿棒でこすります)を行います。 治療方法と治療効果判定
トイレの温水洗浄機能を使って清潔にするのもひとつの方法ですが、過度にすると刺激から逆にバリア機能が落ちてしまうこともあるので、ほどほどにしておくのが良いようです。
②細菌を繁殖させない
・栄養バランスのとれた食事、休息、睡眠をとる
・軽い運動、お風呂などで体を温める
・水分を十分とる
疲労がたまっていたり、体が冷えていると体の免疫力が落ち、膀胱炎にかかりやすくなります。
疲れたら無理をせず、栄養と休息を取って体を休め、疲労回復に務めましょう。
また暑い時期にはエアコンによる冷えや冷たいものの食べすぎに気を付けること、寒い季節には服装やカイロなどでお腹を冷やさないことも、膀胱炎の予防に役立ちます。
女性は尿道が短いため尿道口から細菌が侵入したとしても膀胱で炎症を起こして膀胱炎になってしまうことの方が多いのです。 ..
一方で、男性の検査は尿検査や尿道を綿棒でこすらなければならず、これは相当な痛みが伴うものの、偽陰性(菌を持っていても陰性となる)率が高いとされています。
そのためパートナーである女性が陽性であれば、男性も治療を開始しています。
マクロライドに感受性あり、セファメジン(第一世代セファロスポリン)耐性です。 インフルエンザ菌
腸内にいる大便の菌の(効くか効かないか)は違うために、とりあえず経験上処方された抗生剤が、確実に今回の起炎菌に効くかどうかは分かりません。年齢を経ている方、抗生剤をよく飲む方の菌は、その抗生剤に対してすでに耐性を獲得しているかもしれません。その時は抗生剤を内服しても治療効果が不十分なため、一旦はある程度は症状がよくなりますが、生き残った耐性菌がまた増えてきて徐々に症状が再燃します。その対策として、抗生剤の治療の開始前に「」の検査を実施します。尿培養で菌の種類と抗生剤の感受性(起炎菌に対して、特定の抗生剤が効くか効かないかの判定)を調べる検査で、検査を始めてから約1週間程度で結果が判明します。
急性膀胱炎の他に、症状が乏しい慢性膀胱炎、ウイルス感染による出血性膀胱炎などがあります。 ..
抗生剤が今回の膀胱炎の菌に対して有効であったか(薬剤感受性)の判定を確認します。菌が残っているとき、起炎菌が抗生剤に対して耐性であったときは、必要に応じて抗生剤の変更など検討し、追加の薬物治療を行います。
尿路性器感染症 (Genitourinary tract infections)
症状から自己判断で市販薬を利用する方も多いですが、尿道炎の場合は原因菌に合った治療が必要です。
原因菌に合った薬でなければ症状は改善しませんし、一時的に改善しても再発する恐れもあります。
また、炎症部位が尿道ではなく膀胱など他の場所の可能性もあれば、他の病気が原因で症状が起きている可能性もあります。
そのため、市販薬で改善しようとする前に病院の診断を受けるようにしましょう。
東南アジアで女性と性行為をしたイギリス人男性が、既存の抗生物質が効かない史上最悪の「スーパー淋病」に感染していたことが明らかになった。
抗生剤の内服後の尿からは尿培養の検査は提出できません。繰り返す膀胱炎などで、しっかり尿培養の検査を受けて治療をしたいと希望されるときは、自宅に残っている手持ちの抗生剤を前もって内服せずに医療機関を受診してください。
非クラミジア非淋菌性尿道炎|大阪市北区の泌尿器科 若月クリニック
抗生剤と一緒にを併用することで、より一層、膀胱炎の治療がサポートされます。